• 異世界ファンタジー

( *・∀・)私もバッソマンについて語りたいワ…

今まで近況ノートをほとんど活用していなかったので、たまには日記がてらバッソマン(バスタード・ソードマン)について書いてみようかなと思いました。


この作品は最初、小説投稿サイト「ハーメルン」にて匿名投稿、「花巻マキ」名義にて投稿され、その後「小説家になろう」やここ「カクヨム」にマルチ投稿されました。

それまで「男主人公」で「ファンタジー世界に転生する」という話を書いたことがなかったので、一度くらいはそういうものを書いてみたいなという思いがあり、じゃあ自分なりにそういう異世界転生モノを書いてみるかと思って書き始めたのがきっかけです。

書くまでの間に、Discordなどで新作について、お友達に色々と相談を聞いてもらいました。
ただその相談内容が「リッチ主人公が良い」、「リッチが酒場を経営するのはどうだろう」という今作とは1ミリも掠ってない作品に関するものばかりで、相談内容を完全に無視した上で出力されたのがこのバッソマンでした。私は本当に相談しがいのない奴だと思います。

さて、読者としては異世界ものはなろうでさんざん齧ってきましたので、異世界もののメソッドというかお約束、いわゆるテンプレの展開みたいな完全に理解していました。
街道でモンスターや盗賊に襲われている馬車を助けたりだとか、街にスタンピードが押し寄せたりだとか、そういったよく見られる展開は知識としてあります。
それを利用して積み上げていけば、多分手癖でも作品は書けてしまうと思うのですが、私としてはそれはそれでちょっと味気ないと思いました。そういった作品が誰でも書けるとは言いませんが、今までさんざん読んできたので自分でもちょっと飽きてる部分もあったのです。

なので、私の書く異世界転生モノでは、「お約束」や「物語性」といった展開はひとまず隅に置いておきまして、ひたすらに「平時の異世界」を書くことにしました。

例えますと、そうですね、先ほど挙げた「街道で馬車が襲われる」という展開がありますが……。
バッソマンの世界も現代日本ほど治安はよくないので、当然そういった犯罪も多いでしょうが、「大きな街と街の間でそういった事件が実際に起こる確率はどのくらいだろうか」、と考えます。多分、大きな街の大きな街道であれば治安維持もされているでしょうから、それなりに安全だと思います。ギルドマンの警備がついていればなおさら、リスクを負って襲いかかる人も少ないでしょう。なのでバッソマンの世界では、モングレルが移動中に誰かに襲撃されるというイベントは少なくなっています。

同じように、「本来ここにいるはずのない強大なモンスター」みたいなイベントも、かなり減らしています。
(序盤こそ川にサイクロプスが登場したりもしましたが……)

森にいけば普通にエンカウントするタイプのイノシシがいて、シカがいて、それを討伐して期待値なりの成果を持ち帰る。そういう作品です。
実際、今までの話の中で主人公のモングレルがユニークモンスターみたいなものを討伐したシーンってないんじゃないでしょうか。任務を終えたあとにギルドで驚かれたりチヤホヤされることもありませんね。

百年に一度の大災害も千年の封印が解かれた魔族なども登場しません。
「異世界ファンタジー」の作品ではありますが、あくまでその世界における平時を描く作品なので、世界を一変させるような何かが起こらないのです。

書き始めた直後はこういった方向性について、自分でも「まあウケないだろうな」と思いながら書いていました。
物語性のない転生主人公による異世界日記みたいなものなので、まあ「異世界転生モノ」といえば間違ってはいないですが、そういったジャンルでよく見られるイベントを排除している作品では山も谷もなく、淡泊であろうことは間違いないからです。
トラブルの種があったとしても主人公がそれを回避して、ひたすら日常生活を送り続ける。
個人的にはそういう淡々とした話を書くのは好きだったので全然苦ではなかったのですが、読者の反応はあまり期待していなかったというのが正直なところです。

なので、「ハーメルン」などで早期から高評価を得られたのは意外というか、かなり寝耳に水なところがありました。「こういう話ウケるんだ」という驚きが強かったです。
カクヨムではどうでしょうかね。まだサイトの見方もあまりよくわかっていないので、ウケているのかウケていないのか。ランキングやポイント?の推移を見た感じでは他サイトほどウケていない感じはしますが。

まあウケていようがいまいが、この作品で書くことは変わりません。
これからもバッソマンらしい感じの、異世界の日常物語を書いていこうと思います。
週一くらいで更新したりしなかったりしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

あ、書籍版も5巻まで、マスクザJ様によるコミカライズも2巻まで出ていますので、そちらも是非どおぞ。
リッチマンをリッチにするために印税をください。



( *・∀・)ホケー…

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