「誰も着ていない服が欲しい」――その一心で原宿を歩き回った詩。
どの店も同じようなコートばかりで諦めかけたとき、偶然見つけた地下の古着屋『アップル』。
そこに並んでいたのは、
あたしが生まれる前の時代の、レトロで不思議な服たち。
そして――
鏡の中の自分が“知らない自分”に見えた瞬間、心がビビッと動いた。
誰も着ていない服を探していたはずなのに、
そのコートは、まるであたしを選んでくれたみたいだった。
高校生の小さな冒険と、服がくれる自信の物語。
詩が“自分だけの一着”と出会う、はじまりの短編。
https://kakuyomu.jp/works/2912051599165750767/episodes/2912051599166037301