• 詩・童話・その他

蒸し暑い朝。

 目が覚めた。
 ……というよりかは、起こされたと言ったほうが適切だろうか。
 最近は、心地悪いジメジメとした暑い日が続いていて、快眠することはおろか、眠りにつくことすらままならない。
 梅雨は、いつ明けるのだろう。
 この疑問のせいで、私の心は常に曇りがかっている。

 ……。

 まあ、今のはちょっとしたジョークだ。
 実のところ、よく眠れたし、私を起こしたのはデジタル式の目覚まし時計が響かせる規則正しいアラーム音である。
 確かに、梅雨明けを望んでいることに変わりはないが、梅雨が明ける時期など、ハイテクノロジーな携帯端末を使えば、あっという間に知ることが出来るはずだ。
 無論、心が常に不足感を感じていると言う件も嘘である。
 気分が優れない日があると言うのは事実だが、『常に』ではない。晴れている日だって、たまにだが、たしかに存在するのである。

 本来ならば、簡潔な文章で皆様に分かり易く書くべき『近況報告』なのだが、物語を紡ぐために必要な文章力を鍛えることを目的に、無理をして小説の導入部のような書き方をさせてもらった。


 では、今日と言う日が良き日となりますように。

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