伊東へいざん

警察組織では扱いきれないおまわり連中が流されて来る交番があった。通称「デコ捨て山」と呼ばれるこの交番で、厄介なおまわりが次から次と消えていく。

妄想老人には真実も偽善も通用しない。野次馬に変身した妄想老人がまやかしの火の粉を祓いつつ、未知の秘境を生き抜く金輪の際までの妄想紀行。

耳触りのいい自治体のリップサービスに誘われて、風光明媚な安らぎの里への移住に馳せた夢。そこは、想像を絶する根深い掟の集落。移住者たちが “ワナ” に或いは “ドツボ” に嵌る “…

　西園寺忠哉の父は病院での闘病生活も空しく息を引き取った。しかし、長く暮らしたマンションの規約によって自宅へは帰れず、火葬までに十日以上も待たなければならず、遺体の安置先を失なっ…

古希に突入した筆者の頭を巡る出来事は “妄想” か “現実” か・・・７０歳になった一年間は世の中の腐り加減が堪らなく愛しい！

「終の棲家」はどこにあるのだろう？　なぜ人は「終の棲家」を求めるのだろう？　其処に辿り着いて何をするのだろう？　庭のある瀟洒な持家で年金生活を送る主人公の草薙慈治は、介護が必要と…

　都内で猟奇的な連続殺人事件が起こった。被害者は何れも東日本大震災に於ける宮城県鬼隠ヶ浜市の避難所と深い関わりを持っていた。避難所で何が起こっていたのか・・・鑑識官の権田原晃は、…

　ファンタジーの国では正直者がバカを見るシステムになっている。いい加減、偽善者どもの洗脳湯に浸かってバカズラこいているのはやめませんか（笑） 　この物語は国内のクソ幼稚ないじめ撲…

人は、日々の暮らしから入院生活は想定しない。ゆえに患者になれば老いも若きも病室で路頭に迷うことになる。猿渡五郎は患者修行で己に目覚めた。

最期の瞬間まで心躍らせる冥途のみやげの報復旅行計画！

集落がじんわりと異民族に侵されていく。水資源も支配されてしまった集落に “おそうじ小僧” が現れた。

昔話は都合のいい妄想…誰もが寄って集った挙句にそういう話が出来た。そして人の都合で変化して行く。ありしかなかりしかなんて藪の中。

認知症を発症した瞬間、バッチャは別世界の人になった。バッチャを現実世界に繋ぐのは孫娘と、そして・・・

　特撮オタを蔑むクソヲタの御棚克好（おたな かつよし）が、秋田の片田舎にある須又温泉商店街に昭和特撮グッズ屋 “ レトロに御用！ ” を開店した。その日から、いつも店先でマリ突き…

　満たされぬ他人の復讐心をも至福にする家族があった。報復はもはやタブーではない。

「特撮ファン」と「特撮オタク」と「クソヲタ」の違いをご存知でしょうか？　さらに特撮ヒーローの中にオタ依存の「クソヒーロー」がいることをご存知でしょうか？　関係筋発狂中（笑）

サソリ姉さんこと玉村華子は、認知症で介護施設に入居することになった。そんなある日、サソリ姉さんの妹夫婦が華子の面会にやって来た。それをきっかけに妹夫婦は介護施設入居者の不思議な …

私は時代劇の撮影で京都の長期ロケに入った。撮影は順調に進んだが、恐怖は宿泊先の宿で待っていた。

　特撮オタが蔑視されるのは誰でもない同じ特撮オタからだ。ヒーローはなぜファンに一線を引くのか、媚びるのか、依存するのか・・・油断すると特撮オタがクソオタに変身する。厳冬の北秋田市…

　男はローカル線沿線のとある集落に伝わる「阿仁マタギ」という狩猟民族の話に興味を持ち、旅に出た。単線の長いトンネルの闇に老人が現れた。それからというもの、俯瞰で不思議な世界が広が…

秘境を走るローカル線。秋田内陸線から川に浮かぶ火葬船が見えてきた。今日も煙突から煙が立ち昇る。その日の煙は白いのか、黒いのか・・・熊より恐ろしい人間のクズどもから、村を守って闘う…