「魔法学校の転校生」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889929621
コメントや批評に「ハリー・ポッターのような」という感想が書かれているので、似た雰囲気を持つ作品なのだろうと思います。作中に出てくる用語は、ハリポタ読んでいればすんなりイメージできるのでしょうか。私はハリポタまったく読んでないので判断できないのですが、雰囲気で読める程度にはよく描写されていたと思います。
ストーリーは、それぞれのパートごとに見れば良くまとまっており、すんなり付いていけます。ですが、全体を一気読みした印象としては、幾分か散漫に思えました。
個性的なキャラがたくさん出てくるのは楽しかったのですが、主人公がその賑やかさに埋もれてしまったせいかもしれません。主人公（ミハイルでいいんですかね？）の目的と物語の筋がイマイチ噛み合ってない感じです。
読んでいる時には、ミハイルとリーシャのどっちが主人公なのか、掴みにくいのも気になりました。ストーリーの流れだとミハイルが主人公で間違いないと思うのですが、リーシャの方が内面がわかりやすく、気持ちを寄せやすい感じで。
視点ブレが要因かとも思いますが、作者様がミハイルよりリーシャに気持ちを入れてるのかな、と読んでいて思いました。
各キャラは個性的で面白かったです。一部の学生の言動がよくあるモブキャラをなぞっていたのが残念だったような、逆に安心感があったような。良くも悪くも、「このキャラはこういう役回り」って読めてしまったところはあります。
リアム君とニコール嬢はメイン二人の親友的な位置付けだと思うので、エピローグでは大人たちとのやりとりではなく、いつもの四人のやりとりが見たかったな、という気持ちが残りました。
長編を視野に入れての伏線アレコレだと思いますが、完結作品として新人賞に応募するなら今作中で回収しない伏線は取り払ったほうが良いかと思いました。webでいくなら、これはこれでいいのかなと思いますが。
企画への参加、ありがとうございました(^^