【前書き】
こんちゃす、最英作者のハルレッドです。
今回はタイトルにある通り『いろいろ補足コーナー』という事で、これまでの最英における「あれ? ここってどうなってるんです?」的な部分をQ&A方式で補足していきたいと思います。
読者の方の疑問を完全に解消できるかどうかは分かりませんが、なんか良い感じになってくれれば幸いです。
※これは元々本文にしていましたが、諸事情あってこちらに移動しました。
ただ移動しただけなので内容自体は何も変わっていません。
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【ハルマ】
Q:103話でハルマは「俺には『感情』がない」と言っているが、本当に感情ないの?
A:全然普通にある。
この回の【後書き雑談トピックス】でも語っていますが、ハルマ君は別にこの事件の後でも普通に感情はある。ただ、ショックと虚無感と罪悪感で感情の起伏が多少小さくはなっているのは事実です。
それとハルマは普段からそのデカすぎる罪悪感のせいで、普段から息をしているだけでも苦しいような状態なのだが、にも関わらず毎日嘘ついて「楽しく生きてまーす」みたいな事してるせいで、《《何が本心で何が嘘なのか分からなくなってきている》》ところがあります。
そのせいで彼は自分には感情がない……なんて勘違いをしてしまっているのでしょう。
Q:今でもガラケー使ってるらしいけどスマホ持ってないの?
A:一応ソシャゲ用のスマホはある。
普段使っているのは秋葉姉さんからプレゼントしてもらったガラケーですが、一応ソシャゲプレイ用にスマホを持ってはいます。
でも、基本ガラケーを使いたいのでソシャゲ以外には全く使用していません。
宝の持ち腐れ感が凄い。
Q:秋葉が亡くなった後、ハルマはどうやって一人で生きていったの?
A:中学卒業までは施設、その後は普通に一人暮らし。
そもそもの話、ハルマ達はまだ子供の段階で両親を亡くしているので本来なら最初から施設に行くはずでした。しかし、秋葉姉さんがそれを嫌がったので無理して(それがハルマにとって一番ではないと理解しつつも)ハルマと二人暮らししていたのです。なので、秋葉姉さんが亡くなってしまった後は、普通にハルマは施設に引き取られました。
そしてその施設にハルマは義務教育終了まで世話になり、高校生になってからは一人暮らしを開始。なお『高校生が一人暮らしなんて出来るのか』という点に関しては、元々そういう生活に慣れていたのと、皮肉にも家族がなくなった遺産でお金はそれなりにあったので特に問題なかったようです。
Q:ハルマこんな感じなのにゲームとかするの?
A:する。めっちゃする。
普通にします。てかなんならわりと重度のゲーマー。
古いゲームから新しいゲームまで本体合わせてしっかりと買い揃えており、結構マイナーな会社の製品も躊躇うことなく購入。そして座右の銘『どんなゲームも実際にやってみるまでは分からない』を信条に、どんなに世間でクソゲーと呼ばれているゲームであろうととりあえず一度はプレイしてみる事にしています。
ちなみにP〇5や新型S〇〇tchもちゃんと持ってる(作者は持ってないけど)。
Q:昔の誕生日に「祝う理由が分かんない」とか言ってたのはなんで?
A:姉さんの前で大人ぶってるだけ。
実際のところ、実はそんな事思ってないです。
ただ思ってはないんだけど、なんか悟ってる風な事を言って姉さんに大人っぽい感じを見せつけたかったのであんな事を言っていました。
なお、幼ハルマがこんな風に姉さんに対し大人ぶろうとするのはよくあったことで、これは幼ハルマが抱えていた「自分は姉さんの足手纏いになってしまっている」という感情から来ています。
つまり、ハルマはこの頃から既に罪悪感の塊なのでした。
Q:ぶっちゃけシスコンだったり?
A:めちゃくちゃシスコン。
普通にシスコンです。でも、これに関しては物心着いた時から既に家族は秋葉姉さんしか居なかったのでしょうがない気もしますが。
なお、もっと言うとハルマ以上に秋葉姉さんの方がブラコンなので、実はハルマはあんまり目立たない。
【ホムラ】
Q:「半獣の賢者」とか言ってたけど、作中そんなに酷い扱い受けてなくない?
A:だってそもそも作中で「半獣の賢者」だって知られた場面がほとんどないんだもの。
そもそもの話、実はホムラ=半獣の賢者だと気づかれた場面が作中では現状ほぼないんです。
実際ゼロリアから振り返ってみると、まずゼロリア~マルサンクまではホムラが自分が半獣であることを隠しており、シックスダラー~エイトスはホムラの戦闘なし。
その後もホムラが賢者の力を発揮したのは『雪の集落のアルマロス戦』と『バビロニアの牛老角戦』のみなのです。
そしてこの二か所も、どちらもそういった事で差別的な目を向けるような人が居るような場所ではなかったので特になんともありませんでした。
ただ、それでも「半獣の賢者」が世界で恐れられているのは本当の事。もし普通の場所でバレていたら大変な騒ぎになっていたはずです。
なお「半獣の賢者」が恐れられている理由については、「とあるスライムのフォークロア」を読めば少し分かるかと。
Q:マルサンクでホムラの一人称が「僕」になってたのは何?
A:極度の動揺で昔の癖というか素が出ちゃった感じ。
実はホムラが一人称に「私」と使い始めたのは最近の事であり、少し前までは「僕」と言っていました。ですが、兄を追って世界を旅する内に女性はあまり一人称に「僕」を使わない事を知り、「私」に矯正したのです。
ちなみにホムラが前まで「僕」を使っていたのはグレン兄さんの真似をしていたから。基本的に幼ホムラは兄の真似ばかりしていました。
Q:シックスダラーまで半獣であることを隠してのはどうやってやってたの?
A:魔術で良い感じに。
なんかこう魔術を使って良い感じにケモ耳と尻尾を隠していました(雑)。
しかし、シックスダラー以降は完全にハルマ達に心を開いたのでもう隠していません。要するに信頼の証ということである。
Q:ホムラには半獣のケモ耳があるけど人間の耳はあるの?
A:さあ、どうでしょう。
どうなんでしょうね。ただ普段は長い髪の毛に隠れて確認出来ません。
あと電話する時は上の耳を使うようです(設計が人間用なので使いにくいようですが)。
【ソメイ】
Q:たまにハルマに「イケメン天然騎士」って言われてるけどイケメンなの?
A:作者的には最英の男性の中で一番イケメンのつもりで書いてる。
まごうことなきイケメン。街で何気なく歩いてたら女性に振り向かれるくらいにはイケメンです。
そもそも作者である私にとって赤髪男性はイケメンの証。そんな赤髪をソメイに与えた時点で彼は美青年になることは決まっていたのである。
なお本人はその事を一ミリも自覚していない模様。
Q:キャメロットの騎士なのに違う大陸に居たけどソメイの仕事って何なの?
A:一応普段の仕事はキャメロットの聖騎士団長。だけど困ってる人を見過ごせないので他の大陸にもすぐに行っちゃう感じ。
本人も名乗っていた通り本当の仕事はキャメロットの近衛騎士である、聖騎士団長が彼の職種。キャメロット王家の護衛とか国の安全を守るのが仕事なのですが、人が良すぎるせいで、すぐに人助けの為にどっかに出掛けてしまうので国には居ない事が多い。
その性格はもうロンゴミニアド王やマーリン達もどこか諦めているようで、特にソメイにお咎めはないようです。まあ悪い事してる訳じゃないしね。
Q:ケルトの武術大会のとき帰りの魔術切符忘れてたけど、あれケルトでのイベントなかったらどうしてたの?
A:現地でアルバイト。
普通に現地でお仕事して稼いだお金で切符買って帰ります。
なお天然ソメイはよく帰りの準備しないで出かけてしまうので、もう今までにも何度かこれをやっている模様。
でもこのお仕事でまた人助けするので、株はどんどん上がっていく。
Q:キャメロットには聖騎士団が4人居るけど一番強いのはソメイなの?
A:はい。1位ソメイ、2位キンキ(黄昏)、3位コウホク(前暁)、4位(夜半)、5位マイ(現暁)の順。
一番強いのはソメイで、次にそのちょっとだけ下にキンキが居ます。で、さらにその下はコウホク→夜半→マイと並ぶ感じ。
ただし、これには年齢とか経験の差もあるので、今後の実力的な事を考えればマイは3位くらいにはなりそう。1位のソメイと2位のキンキは変わりませんが。
Q:ハルマ、ホムラ、シャンプーの両親は既に亡くなっているけど、ソメイの両親はどうなってるの?
A:ソメイの両親も既に亡くなっています。
ソメイの両親もソメイと同じく騎士だったので、ソメイが幼い時に仕事先で亡くなってしまいました。
ただ、ソメイはハルマやホムラとは違い生涯孤独という訳ではなく、実は今も家族が一人います。その人が出てくるのはもう少し先になりますが(いつになるやら)。
【シャンプー】
Q:ハルマに好意を抱いているシャンプー。じゃあホムラの事はどう思ってるの?
A:すっげえ複雑。
シャンプーのホムラに対する感情はめちゃくちゃ複雑です。
シャンプーにとってホムラは、優しい姉のようでもあり、危なっかしい妹のようでもあり、仲の良い友達のようでもあり、背中を預けられる戦友のようでもあり、そしてハルマに対するライバルのようでもある。
とにかくいろんな感情が渦巻いていて一言では言い表せません。ただ、どうであれ悪い感情は抱いてないです。
Q:ジバ公がシャンプーと恋バナしてるって言ってたけど?
A:してます。
とあるスライムのフォークロア3の終わりの方にそう書きましたが、実際二人はたまにお互い好きな人がパーティに居る者同士仲良く恋バナしてます。
ただ、ジバ公はホムラを『愛してはいても恋してはいない』のに対し、シャンプーはハルマを『愛しているし恋している』ので、多少噛み合わないところもあるようです。
まあ、お互いそういうとこも楽しんでいるようなので、特に気にしていないようですが。
Q:83話の名前回が『』付きなのはなんで?
A:理由があります。
これは後付けで付けたのですが、まあそれには理由があるから付けています。
ただ、その理由はネタバレになるので今は内緒。とりあえず現状は「なんか理由がある」という事だけ認識しておいてもらえれば。
Q:実際86話でシャンプーは酔ってたの?
A:全然。
めっちゃシラフです。
そもそもの話、あの計算高いシャンプーがルコルの実を食ったりするミスなんてする訳ないです。する訳ないですけど、都合よく利用はしました。
ちなみにホムラとソメイは思い切り酔ってます。
Q:ハルマのどこにそんな惚れたの?
A:立ち上がらせてくれたこと。
ハルマとは正反対にどこまでも自分に正直が故に、何年も恐怖心に縛られて踏み出せなかったシャンプー。そんな彼女の心の氷を溶かしたのがハルマでした。
例えそれがどんなに無様でどんなに惨めでも、シャンプーにとってはそれがどうしようもなく救いだった。だからシャンプーはハルマに首ったけなのです。
さらに言うなら、弱くても諦めないその姿やどんな相手にも隔たりなく接する姿も、シャンプーがハルマに好意を抱く理由の一つです。
【ジバ公】
Q:フォークロアでは人間不信みたいな感じなのに、作中わりと普通じゃない?
A:みんなが居るから。
作中普通にジバ公が周りの人達と普通に接しているのは、ハルマ達が居るからです。
なので別にジバ公は人間不信を克服した訳ではなく(多少昔よりは良くなっていますが)、今でも一人になれば他人は怖くてしょうがなかったりする。
だから、実は雪の集落の時に一人で集落の人達と接するのも、本当は怖くて怖くてしょうがなかった。でもハルマの為に勇気を振り絞って頑張りました。
Q:エレンもジバ公に優しくしてくれたのに、なんでホムラに特別好意を感じたの?
A:エレンはジバ公を「特別扱いしなかった」訳ではないから。
確かにエレンもジバ公に優しくはしましたが、それでも彼女はジバ公をどこにでも居る誰かのように扱った訳ではありませんでした。もちろん別にその事に対して何か不満とかを感じた訳ではありませんが、でもジバ公が特別好意を抱く相手にはならかった。
一方ホムラはジバ公という「喋るスライム」を相手に、本当に何ともないような感じで接してくれたので、ジバ公はそれが嬉しくてうれしくて堪らなかったのです。
ジバ公にとって一番嫌いなのは特別扱いされること。あくまで彼は普通の存在として扱ってほしいと思っているのです。
Q:ハルマに対してどこか辛辣だけど、ハルマの事嫌いなの?
A:全然。寧ろ好き。
嫌いどころか、寧ろホムラの次くらいに好きです(一応言っておくけど恋愛的な意味ではない)。ただジバ公は素直じゃないので、ハルマに対してはその好意を真っすぐ向けることは基本ありません。
なお、当然ソメイやシャンプーの事ももちろん好き。
Q:喋るスライムってリアルで例えるとどんな感じ?
A:喋るネコみたいな感じ。
リアルで例えるとそんな感じです。
ジバ公は本当に異世界においても異例の存在なのであります。
Q:毒耐性持ってるのになんでホムラの料理は無理なの?
A:ホムラの料理が異常だから。
元々この最英世界のスライムは厳しい生存競争を生き抜くため、生まれつき毒耐性を持つように進化したのですが、ホムラの料理にはそれも効きませんでした。
なお、この毒耐性は毒キノコや生ごみにさえ効果があるので、別にこの耐性能力が弱い訳ではないです。