どうも。最近ビクビクしながら作品を書いているHaluです。
なんだかんだと書き続け、本当にありがたい事に今の段階ではラブコメ部門の日間週間共に1位。総合でも日間で4位というとんでもない順位をキープしております。
本当に……本当にありがとうございます……最早それ以外に言葉は見つかりません……
今後の人生でも「私の作品は1位になったことがあるんだぞ!」という自信を持って生きていきたいと思います。ありがとうございます。
ですが、ご指摘のコメントも多く、自分の力不足を実感してるのも現状です……有名になるとは大変なんですね……贅沢な悩みというやつです。
とまぁ暗めの話をしましたが、存外気にしてません。だって指摘の大半は事実なんで!もう前向きに捉えるしかないんです!
というわけで、今後とも……出来れば……やさーしく…………お願いします……普通にメンタルは弱いんで……はい……
さて、ここからは次回の限定ノートのチラ見せです。
今回の主役は生徒会長こと藤田栞の日常回です。そしてチラ見せの段階では描かれてないのですが、今回のお話はこのノートを書いている時の最新話よりも少し未来の出来事なので、限定版ではネタバレ注意です。
ではどうぞ。
―私の味って何?―
「~~~♪」
早朝。鼻歌交じりに台所に立つ。
「……うん。良い感じ」
味を確認し、我が家にはなかった赤味噌で作った味噌汁を魔法瓶に注ぐ。残りは朝御飯と共に出すとしよう。
卵焼きは甘めに作り、昨日のうちに作っておいたきんぴらごぼうと共に詰める。そのふたつの下にレンジで温めていたお弁当用の冷凍ハンバーグを3つほど並べ、色味を補うためにほうれん草のおひたしを軽く添える。最後に炊き立てのご飯をよそえば……
「…………よし」
完成したお弁当を保冷剤と共に包み、忘れないようにとすぐに鞄に入れた。
その後、自分の分のお弁当を作っていると、両親の寝室から物音が聞こえ、眠気眼を擦りながら父がリビングへとやってきた。
「おはよう……」
「あ、おはよう父さん。今日は早いね」
「良い匂いがしたもんだからな……」
「もう……すぐに朝御飯も作るから顔を洗って起きててよ。二度寝はダメだからね。母さんに言いつけるから」
「はーい……」
そうして自分の分のお弁当を手早く作り終え、朝御飯の準備に取りかかっている時に母が目を覚まし、そのまま朝御飯を作るのを手伝ってくれた。
「「「いただきます」」」
家族3人で朝から食卓を囲む。何気ない事だが大事な習慣。私はこの時間がとても好きだ。
「…………すっかり栞の味だなぁ」
私の作った味噌汁を飲みながら感慨深そうに呟く父。
「それどういう意味?」
あまりに唐突で意味不明な発言をした父に理由を聞く。すると父は隣の母と顔を見合わせ、ふたり揃って笑いだした。
「いや…………なぁ?」
「そうね………栞の味だわ」
「………むぅ」
最近両親は私の事についてこうやってはぐらかす事が増えた。何か見透かされているようでどうにも落ち着かない。
「そんな事より。最近はどうなんだ?その例の友人とは」
ふたりを睨み付けていると、父は話題を切り替えた。でもこうなったらどうせ追及しても答えてくれない。仕方なく私はその問いに答えることにした。
「どうもこうもないよ。ただの友人だし」
「そうか………」
私の淡白な答えに父は何か言いたげな顔をしていたが、父がその何かを言うよりも早く、今度は母が私に問いかけた。
「お弁当。喜んでもらってる?」
「それは…………」
『ありがとう!旨かった!』
「………………うん」
「そう。なら良かったわね」
「…………ほんとに……良かったなぁ……」
「……なんで泣いてるの?」
ただ世間話をしていただけなのに何故か父が泣き始めてしまった。
「年取るとなぁ………涙脆くなんだよ……」
「いやだから泣いてる理由を聞いてるんだけど……」
「まぁまぁ。お父さんをいじめないであげて」
「えぇ…………」
結局父は私が家を出るまで泣き止むことはなく、私は心に謎のしこりをかかえたまま学校へと向かうのだった。