説明しよう、素組みとは要するに以下の状況の原稿である!
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「は?」
「……宜しければもう一度仰って頂けますか、首相」
「今更遅いかもしれんが、教科書を改訂しようと思う」
「……また急な話ですな。とはいえ、最新の科学技術を教科書にまで反映するのは骨で御座いますぞ」
「努力でどうにか出来る範疇ならば、そうすべきだと思うが」
「……ああ、そう言う意味では無く……」
「じゃあなんだ」
「……単純な話です、その情報が本当に真であるか、それとも世間が騙されているだけの贋であるか、それを確定させるまでは、あまり教科書に反映させるのは少々難しゅう御座います」
「……別に、理科の教科書を変える気は無いが……」
「ふむ、然らば何の教科書を変える予定ですかな」
「歴史と修身」
「なっ……!!!」
「お、お待ちくだされ!」
「この時期に、その二科目を変更なさるので!?」
「流石に小瀬甫庵のようなものを歴史と勘違いしているのはいくら何でも拙い。修身に関しても、山中鹿之助などを忠義の例として例えるのは甚だに可笑しかろう」
「は……は!?」
「首相は、忠臣蔵の義士を下男の権助同然と発言した連中と同じ思想をお持ちで御座いますか!?」
「……南朝に忠義を尽くした人間は南朝宮家への忠義として祀る、と公式機関で発言したはずでは?」
「おいおい、大楠公をあんなシカなんかと比肩する気は無いぞ、おれは」
「……あまり驚かせないでくださいませ……」
「して、恐らく原文でも持参なさっているのでしょうが、審査させて頂いても宜しゅうございますな?」
「え? 原文考えるのはお前等の仕事だろ?」
「は……は!?」
「……首相、首相は何をお望みで斯様な会議を開いて御座いましょうや……」
「単純な話だ、教育の根幹が国家育成の計にあるのなら、それを誤った情報で支配させるわけにもいくまい。我々は一向宗門徒ではないのだ」
「は……?」
「仰っている意味が、今ひとつよくわかりませぬが……」
「読解能力には自信がある、一言一句に指摘するような真似はせぬが、大意だけでも国定教科書の方針として書いておいた。次官! 例の書類を」
「ははっ」
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以上は実際の、つまりは次回の「太陽」における、「第183話:大正四年度の学制改革へ」の実際の原稿であるが、要するにこの状況から肉付けのためのト書き挿入他を行うのがだいたいの当方の原稿スタイルであり、これが出来たら何の障害もなければそれなりに早くには原稿が出来るはず、というレベルの状況の進捗である!
……まあ、本当に、実際に、それが叶うかは、また別問題なんですが。……遅くても、ハロウィンまでにはどうにかしたい……。