蓬莱汐

　お呼びでしょうか閣下。

　さて、episode５も含めまして、前日にもお伝えしました評価も交えて考えていきたいと思います。素人考察で、しかも長くなりますが、あらかじめご容赦を。

　episode５はこの作品の記念すべき初戦闘。
　傾向としましては「相手は実力的にそこそこ強いが、主人公から見れば取るに足らない敵」が相手。
　ここでまず問題となるのが、ここまでアストラル氏をはじめとするチームメンバーの実力が今一つよくわからないこと。強いというのはわかるが、じゃあ具体的にどの程度か、というのがピンと来てないからかもしれない。
　この問題については後述するとしまして、今の段階でどうすればいいか、考えてみます。
　まず「敵の実力はいかほどか」、これについては戦場が霧に覆われるというもの。自然現象でなければ、人知を超えた能力であることは間違いないでしょう。しかしながら、相手は実力を発揮する前に一方的に打ちのめされ、最後は無残に戦闘不能と。

　解説役キャラを作ろう（提案）

　一人称視点の欠点は、第三者的な視点が少なくなりがちで、自分と相手との客観的な相対距離が分かりにくいこと。ならば、それを補う「第3の目」ともいうべきセリフをしゃべるキャラが欲しい。
　ミオン氏がいるじゃないかって？　戦闘になれば彼は少なくとも「第三者」ではなくなってしまうのでNG。とにかく「一般人にはこう見えているんだよー」って言ってくれる人物がいるといいかもしれない。
　それも、完璧な解説とかじゃなくて

・お気に入りの人物が出てきたら、そっちを贔屓にして解説する
・戦闘の展開に付いて行けず、思わず主人公相手に「今のはどういうことなの！？」と言ってしまう
・場外なのに攻撃の巻き添えを食らってダメージを受ける（が、なぜか死なない）
・実は選手の裏情報をいろいろ知っていて、金で情報を売っている

　みたいな、一癖ある人物だとよりバトルが華やかになるかもしれません。

　さて、全体を通しての評価なのですが、最近『異世界の覇者、現世にて無双開始』は爆発的に人気が出ているようで、今下手にいろいろ言うよりも、作品の長所をより特化して伸ばしていくようにアドバイスしていきたいと思います。
　と、言いますか、初め読んだころに比べていつの間にか全体的に読みやすくなってる！　修正をしたのかはちょっとわからないですが、無駄がなくなっていて、シンプルなのに力強い文章になってますね。
　そんなわけで

「県立高校」を「国立高校」にしよう（提案）

　「くにたち」ではないよ。何かこだわりがあるのなら話は別ですが（実は過去にすさまじい実力者を輩出したとか）、どうせならもっとスケール大きくいきましょう！
　以前は、キャラクターの名前が日本名じゃないのに、地名がまだ日本の地名なのはどーゆーこったよ！　と、思ってましたが、読み返してみると、そこまで細かく指摘するようなものでもないですし、むしろ却って味があるように思えてきてます（笑
　できれば、何らかの理由付けは欲しいところですが……それは私個人の願望ですので、このまま突っ走っても問題ないかと。
　
　次に、そろそろ敵役の存在が欲しい。
　できれば銀英伝のフレーゲル男爵のような、実力はないくせに財力と口先だけは天下一品で、プライドはエベレストのごとく、成績は基本裏取引。そいつの自慢の部下たちを、主人公がコテンパンにぶちのめしていくのを見ることができれば、私は食パン3斤は行けます！

　今は、こんなところでしょうか。
　最後に、執筆の助けになるかわかりませんが、個人的に以下の書籍をお勧めします。


よいこの君主論 (ちくま文庫) 文庫
架神 恭介 (著), 辰巳 一世 (著)

お、おおお！
なんか……ここまで知っていてくれている人がいるなんて嬉しいです！

さて、第三者ですか。
アナウンスの人でどうでしょうか？

敵役ですが、今のところは同学年に一人用意しています。

最後に、オススメ文庫まで教えていただいて……ありがとうございます！

フォローありがとうございます。
タカナシです。

とても読みやすい文章でおもしろく一気に読めました。

エピソード５の戦闘ですが、学園がランク分けを推奨していますから、ランクは公開されていると推測できます。その状態で最高ランク４人がチームになった場合、周囲は諦めるか、ものすごく戦術を練るか、戦闘開始前に卑劣な手段で陥れるかのどれかになると思うのですが、そのどれでもないので敵のインパクトが薄いのだと思います。

せっかく参謀がいるので、事前に相手の戦術や謀略を見抜いてて、途中途中やラストで説明すると敵の頑張りが見えると思います。