「みーちゃん! 私は怒っています!」
「身に覚えが無いんだが?」
「私達の! 後輩が私達より先に! ちゅーしてるんだよ!」
「言ってる意味がよく分からんが」
「は? 全知全能にしてやろうか?」
「新しいタイプの脅しだなおい」
「とにかくみーちゃん! 早く子供作ろ!」
「やめろ! 流れるように押し倒してくるな!」
「孕みの気配に釣られて出てきたよ! お兄ちゃん!」
「懐かしいなこの空気! 帰れ!」
「ほら! 向こうも義理のお姉ちゃんとえっちな事したんだから! 私達も多分大丈夫だよ、既存のスポーツの枠全部埋められるぐらい子供作ろ! お兄ちゃん!」
「だから何を言ってるのか分からんって!? あと俺達血は繋がってるからな!?」
「大丈夫! 大丈夫だから! ちょっとぴゅるってするだけだから!」
「効果音!」
「お兄ちゃんの趣味は熟知してるからね! 最近メスガキ煽りとかも出来るようになったよ!」
「よしよし。これ以上お兄ちゃんから尊厳を奪う前に帰ろうな?いい子だから」
「ざぁ〜こ♡くそざこお兄ちゃん♡」
「スイッチ入るの早くない?」
「童貞♡私で童貞捨てろ♡子供作れ♡」
「エロSSの逆レでよく聞くような台詞言わないで!」
「小物♡実力不足♡興奮しちゃうじゃないか♤」
「待ておい。違うの入ったぞ。おい。消されるぞ。俺達の話が終わるぞ」
「もうこれで……終わってもいい」
「よくねえ。最近一気読みした? ひょっとして」
「あ、私も知ってるよ。あれだよね。『恐ろしく早いピストン……私じゃなきゃ見逃してたね』ってやつだよね」
「何かが致命的に違うね。やだよ? 俺怒られるの。消されるよ? 世界」
「あ、消される世界で思い出したんだけどさ」
「え? それで思いだすことある?」
「みーちゃんドスケベハーレム高校性活世界線が四章が終わり次第始まるらしいね」
「もう一回言うね? なんでそれで思い出すの? あと当たり前のように世界作り出さないで?」
「私が神様脅して作らせたんだよ。褒めて」
「知ってる? 神様って神様だから神様なんだよ?」
「世界を作った程度の存在で私に逆らえるとでも?」
「発言がラスボスのそれなんよ」
「零ちゃん零ちゃん! 私とお兄ちゃんの主従関係理解らせ子作りドスケベえっちとかもあるの!?」
「欲望に素直すぎて逆に清々しいな。あるわけ「あるよ」あ、あるんすね……あるの!?」
「ついでに言うとみーちゃんTSレズハーレム逆孕ませえっちとかもあるよ」
「情報量」
「わあ! 楽しみ!」
「やめて。そんな週末にテーマパークに行く事が決まった子供みたいな喜び方しないで。俺からすれば終末の世界みたいなもんだから」
「終末の世界から人類が繁栄するまでのRTAとかも楽しそうだよね」
「視点が神様なんよ」
「ふふ。私達でアダムとイブになろうね、みーちゃん」
「頭おかしいってこいつ。……今更か」
「みーちゃん。この世界は頭のネジの一本か二本抜けてるぐらいで生きる方が楽しいよ」
「そもそもネジ入ってないだろ」
「んっっ」
「お兄ちゃん! 私も罵倒されたい!」
「お前ら本編じゃないからってやりたい放題しすぎだ!」
「お兄ちゃんも結構メタ発言するよね」
「それよりみーちゃん。こっちの世界線でも二十四時間肉布団セッ〇スしようよ」
「そっちの世界線の俺何してんの? 猿なの?」
「授業中にもしゃぶれって言ってくる鬼畜っぷりだよ……んっ」
「妄想して感じるな。ドスケベ大魔神」
「お兄ちゃんお兄ちゃん! 零ちゃんがドスケベ大魔神なら私は!?」
「形容しがたいナニカだ」
「えへへ……」
「お前の感性どうなってんの? ないの?」
「そこにないならありませんね」
「在庫はちゃんと補充しとけ! たくっ、これだから最近の若いのは」
「はわわ……お兄ちゃんが悪質クレーマーになっちゃった」
「あれ? そういえば何の話してたんだった? 俺ら。めちゃくちゃ脱線してない?」
「私とみーちゃんが将来子供達に性教育実習をする話だよ」
「うん、絶対に違うな。あと教育に悪いとかそういうレベルを越して虐待になりそうだからやめなさい」
「えー! 未零ちゃんにみーちゃんの気持ちいい所とか教えるもん!」
「だから! 近親相姦は! やめろ!」
「私は賛成だよ! お兄ちゃん! お兄ちゃんを孕ませたい!」
「知ってる? 男って孕めねえんだよ」
「常識に囚われたらだめだよ。孕めるよ、みーちゃんは」
「怖えよ! ガチの目で言わないでくれよ!」
「考えてみたんだけどさ。処女受胎って言葉があるなら童貞受胎って言葉もありそうだよね」
「お前は世界中に敵を作りたいのか?」
「あーちゃんの案採用」
「採用するな! 嫌だ! 孕みたくない!」
「お兄ちゃん。そこは『嫌じゃ! 人の子など孕みとうない!』でしょ!」
「妹からそんな指摘されるお兄ちゃんの気持ち考えた事ある? 妹よ」
「うーん……孕まされたい?」
「モウヤダコノコ」
「とにかくみーちゃん。あっちもキスしたんだし私達もしよ」
「どっちだよ。しないよ」
「お兄ちゃん! 私も子宮にき「お兄ちゃんの頭がおかしくなるからそれ以上言わないで!」」
「むう……じゃあ粘膜キスでもいいよ」
「頭痛くなってきた」
「大丈夫? みーちゃん。たまたま揉んであげよっか?」
「ドセクハラやめてください」
「上司と部下シチュ……悪くない」
「悪いよ。頭が」
「お兄ちゃんお兄ちゃん! 妹陵辱シチュはどうかな!」
「お兄ちゃんね。ちょっと疲れてきた」
「しょうがないなあ、お兄ちゃんは。お昼寝しよ? 大丈夫。何もしないから。大丈夫。大丈夫だから、ほら、ね? ちょっと借りるだけだから」
「まだ『先っぽだけだから!』の方が信用できそうだな」
「ヤリチン×お兄ちゃん!? お兄ちゃんの誘い受けですか!?」
「お兄ちゃんな? そろそろな? 過労死しそうなんだよ? やだよ? 死因がツッコミによる過労死とか」
「どうせなら(肉棒を)突っ込みすぎによる腹上死とかがいいよね」
「よくねえ……はぁ。最近落ち着いてきていたと思っていたんだが。お前らは変わらないな」
「ふふん。みーちゃんはどんどん良い方向に変わってるけどね!」
「うん! この調子だとすぐにハーレムメンバーが百人までいきそうだよね!」
「怖い事を言うな。それとハーレムメンバー言うな」
――俺はそう言って。大きくため息を吐いた。零と新はニコニコと俺を見ている。
その時ふと――デジャブを感じた。
こんな会話。昔からよくしていたような気がする。いや、昔からこんなやり取りもしてはいそうなのだが。そうではなく。
零や――新と昔。小さい頃とかそういう話でなく。もっと昔。
そんな事を考えて。俺は笑った。
「……案外、二人とは本当に前世でも一緒だったりするのかもな」
そう言うと。零は。
ぽかんと、口を開けていた。
零のこんな表情は珍しい。いや、昔はよくあったような気はするが。最近だと特に珍しい気がする。
「――零?」
「……なんでもない」
名前を呼ぶと、零はハッとしたような表情をして。頬をぴしゃりと叩いた。
なにか、隠している。いや、話していない事でもあるのだろう。
零は取り繕うのが苦手だから。すぐ分かるのだ。
だが、俺は言及したりしない。
――いつか、話してくれるだろうから。零はそういう奴だから。
俺の口角が緩んだ。
「お兄ちゃんと前世でも一緒なら私達の子孫に会ってみたいね!」
「お前は本当にブレねえな」
そんな俺と新とのやり取りを。零は見守っていた。
こちらも今まで見た事がないくらい……暖かな目で。
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あとがき?のようなもの
Twitterでも言いましたが、四章が終わり次第少しずつみーちゃんドスケベハーレムルート編を某サイトに上げます。その報告+もし零が佳音達のお話を見ていたら、というものです。怒られたら内容に手を加えます。
あ、ちなみに佳音というのは私が少し前から上げているあげた新作ラブコメの主人公です。あまり長くなく、そう遠くないうちに完結します。
それと、四章が終わってから、という事の理由としましては四章の最後でとあるお話を上げたいからです。それがないとドスケベハーレムルート編が本編のネタバレを含む事になってしまいます。
今更ですが、普通にみーちゃんのお話もドスケベハーレムルート編ですね。いえ、ドスケベハーレムルート(健全版)ですが。
話が脱線してしまいましたが。とにかく、四章が終わってからの幕間でとあるお話をぶち込みます。多分ちょっとエグいお話です。苦手な方もいるかもしれません。あ、零とか女の子が可哀想な目に遭うシーンはありません。
最近更新が遅れていたのでお茶濁しのお話でしたが。楽しんでいただけたのなら幸いです。
本編の方も今週中には上げたいです。こちらも少しずつお話が進んできましたからね。
これからも読んでいて楽しいと思えるような作品を書けるよう頑張ります。
P.S.みーちゃん達の健全じゃないVerを別サイトで上げましたら、本編でも近況ノートでも報告します。