お待たせしました。
ここからナビアでのお話が始動です。
と言っても、この地でイベントがたくさん起きて長蛇にお話しが展開するのではなく、新たな局面へ突入するきっかけとなる感じですね。
章のサブタイ通り、謎が紐解かれて行くので、ちょっと説明回の多い章になると思います。
ナビアは水の街と決めていたのですが、構造は直前まで悩みました。
結果として、オレオールと似た都市が出来上がっていました。
同盟国だし双子都市でもありだよね、と何とも単純なノリです。
ですが後悔はありません。
今回のお話に出て来た戦乱と女王の背景については、作中で詳しく語るとくどいので、用語辞典にもまとめますが下記へ書きます。
少し長くなりますが、ご興味のある方は目を通していただければと思います。
連合王国の名称からわかるように、ナビアはプルムブル、トレス、ザハル、ナビアと言う国がまとまって興った国です。
それぞれ自治権を認めて仲良くしていたのですが、とある国の影響を受けてナビアが武力・政治の両面から各国を強引に取り込んで圧政を敷きました。
ナビア王国として、長らくそのような状況が続き、各地では反意がくすぶり始めます。
カルミアはナビア王族の血を遠く引いていたのですが、領地を治める貴族と結婚して子を授かり、聡明で魔術に優れ国の行く末を案じてはいても特に目立つことなく生きてきました。
しかし、ナビアの前王はとても欲深い人物で自分以外の王族が居ることが許せませんでした。
王は傲慢にもナビア王族の血を引いた者を根絶やしにするため暗殺を決行し——カルミアは夫と子を亡くします。
アザレアは唯一生き残った我が子です。
そうして気付いてはいても目を逸らしていた国の現状を、自身の血筋ゆえに突きつけられる事になり——どこか他人事でいた自分を恥じます。
奮い立ち、国を正すための道を進むことに決めたのです。
神秘を授かったのはその時ですね。
その後色々あって革命軍の旗頭となり、見事王を討ち取って王位へ就いた——と。
このような背景があります。
もう一人の使徒、ヴェルデも革命軍に参加した英雄ですね。
こちらの背景も似たようなものです。
前王の傲慢に巻き込まれ、妻子を亡くしています。
刑死者=殉教者、自己犠牲の想いが強い人物です。
イリアの神秘候補でもあったのですが——なんやかんや理由があって、ヴェルデのものとなりました。
なんやかんやの理由の部分はネタバレ含むのでそのうちに。
長々と書き綴りましたが、ここまで拝読下さりありがとうございます。
引き続き、物語の展開を楽しんで頂ければ嬉しいです。
添付はカルミア女王。