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ヤンデレシチュ1

「あなた様に教えられ、目を開かれる思いをしました」

 彼女はそう言って一歩駆け寄ってくる。僕は思わず一歩引いてしまった。

「私の愛はただ一方的なだけでした。相手を思いやって、相手に尽くしてこその愛ですわ!」

 僕の手を取り彼女は言う。

「私はあなた様だけの母。全てを包み込み、全てを許す聖母になりたい。だからどうか私を受け入れてくださいまし?」

 あぁ、彼女は何もわかっていない。僕は、そんなの望んでいなかったのに……。

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