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新見〜三次の芸備線の旅

 後半戦は新見〜備後落合〜三次の芸備線の旅です。

 新見〜備後落合間ですが、乗り鉄的には景色の良さに感心しました。事前の情報で進行方向右側をチョイスしましたが、大当たりでした。

 線形が悪い等の事情から徐行して走るので、渓谷の景色を楽しめます。ただ逆に言うと、それしか取り柄がありません。

18キッパーによる喧騒が嫌でこの時期に来ましたが、これだけ手の掛かりそうな路線を、僅かな収入で支えるのは、率直に言って無理だと思いました。

 周りを見ると自分も含めて、明らかに乗り鉄しか乗っていません。地元の人は時間が掛かり過ぎるのを嫌って自動車を使っているのでしょう。

 観光鉄道にしようとしても、大きな観光地から離れすぎているので、余程特殊な売り物でもない限り来てくれないと思われます。嵯峨野観光鉄道や大井川鉄道井川線に勝てるかというと「まず無理だな」と言うのが私の感想です。

 元々川の崖沿いを削る形で線路が走っているので改良するには相当な工事費が係ると思われます。それだけの費用を掛けてペイするだけの人口は居ないので、一部区間の廃止は避けられないのかなと思いました。景色が良いので残念ですが。

 備後落合〜三次間については、新幹線の岡山開業までは、主要な陰陽連絡線の一つだったこともあり、ごく普通のローカル線という感じですね。一部区間で思い切り徐行しますが、自治体側に本気で取り組む気があれば改善可能なレベルだと思いました。

 三次の唐麺焼美味しかったです。

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