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何を書けと言うのか

本当に好きな小説を何度も読み返し、セリフを丸暗記するほどに読み込む部類の読者なのですが、時間が経てば彩りは薄れ、はてあの作品のあのシーンはどうだったかと再び開くと彩りが鮮やかに戻る。よい瞬間だなと思います。

最近、三幕構成とBS2あたりの理論を真面目に頭に叩き込んでいるのですが、やり込むほどに難しい内容だと感じています。
それに伴い、自分は何を書くべきだったか悩んでもいます。

あの人物のあの場面が泣けるのだ、とか。
あの子のあの心がいさぎよいのだ、とか。

そう思ってキーボードを叩いたはずなのに理論ではそれは弱いと言われる。
その弱さをまざまざと知ってしまう。
どうしたものか。
話の前に戻るべきなのか、このまま押し進めるべきなのか。
立ち止まっては振り返り……というようなことをしています。

その合間にふと思いつくものがあれば掌編にまとめ、更新する。

もどかしい。


やりたい場面はいくらでもある。
作りたいキャラクターはいくらでもいる。
頭の中は常に濁流で、舵などまともに利かない。

何をしろと言うのか。

落ち着きたいし進みたい。先駆者の話も読みたい。映画は音で溢れている。

私は大海のような小説に戻ってきて、やはりこれがいいなと思い耽る。
幼い頃から好きなものを好きなままでいていいと言ってくれる人もいる。
それは本当にありがたいことだなと思い、今日はこの辺で締めくくろうと思います。

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