今までは百合系と異世界転生系としてましたが、今度は青春系に挑戦してみたいと思います。
それと、休止していた異世界転生系の「異世界で幼馴染を含めたハーレムを作りたい」ですが、それもボチボチ再開していきたいと考えてます。
ですが、百合系の「まだ見ぬ世界に彩を ~今度こそ君を守れるように~」の方で読むと先までネタバレしているので、話しとしてはどうやって八雲坂達が都市キミウに着いたかというのと、キミウに来るまでに居ない二人はどうしたのかなどを書いていくつもりです。
ですが、同時に三つを進めていくことになるので、一番公開日が遅いと思われます。
まだ新しい小説の公開日は決まってませんが、小説名は「劣等生の青い春」で、世界から科学という物が衰退し、代わりに魔法を扱う事で高度に発展した世界を舞台としてます。
★あらすじ
『劣等生の青い春』
科学が発展していた世の中から代わりに魔法という未知の現象が発症して早数百年。
人々は徐々に、けれど着実に魔法という未知の概念に浸食されていった。
誰もが実力差や個体差は有れど、人を簡単に殺せる力を得た事で世界は再びの戦火に足を踏みいれる。
闇魔法と言われる異質な魔法を用いて魔物の頂点に君臨する魔王率いる魔軍もそうだが、それに対抗すべく立ち上がった勇者率いる勇軍も例外なく戦火に身を投じた。
歴史は繰り返されるとは言うが、結局の所人々は戦で破壊し、再生しないと進展しない愚かな種という事のだろう。事実、俺もその人間という事で溜息混じりの声が出る。
すると――――
「先輩~、何、一人で物思いにふけってるんですか? あ、遂にボケましたか?」
「いや、ボケて無いし」
「でも、言うじゃないですか。最近、若者でも魔法酷使による脳の早期劣化がぁ~って」
「あほか。あんなの魔法って言う突然何処からともなく湧いて出た不穏分子を排除したがる魔法反対派の常套句だろ。それにな、魔法による早期劣化ってのは――――」
「それより、パフェ食べに行きましょ! 先輩! 近くに新しいお店が出店したんですよ!」
「いや、話聞けや!」
「も~、そんなにツンケンしてたら嫌われますよ~って、もう遅いんでしたね!」
俺の真横に並びながら携帯薄型デバイスにお店の写真を表示させて向日葵が咲き誇った様な笑みで見せてくる女子に思わず突っ込みを入れるが、この女にはまともにそれが効いた試しが無い。
この女――――高松愛華は魔術高等技術学園――――通称『魔術学園』に通う生徒であり、俺――――笹倉雄二の後輩だ。認めたくは無いが。
他の生徒が日々を切磋琢磨し、少しでも魔法を身に着けようとする中、俺達は今日も今日とて駄弁り、高松に誘われるがまま出掛け、普通の日常ってやつを過ごしていく。
あの日に俺が手を出さなければ良かったが、後になって言っても仕方ない。
こうして『最悪の劣等生』と『最良の優等生』の不思議な関係が俺の意図しない所で始まってしまった。
……はぁ、憂鬱だ。