何者でもあり、何者でもない私の紹介

私は、かの有名なメソポタミア文明を築いたシュメール人の神官の娘でありました。
ローマ帝国の悪名高い皇帝ネロの家庭教師アニケトゥスの教え子のひとりでもありました。
秦を打倒し、漢王朝を建てた高祖劉邦の参謀、張良の許嫁でもありましたし、
またあるときは、中世ヨーロッパ。中流貴族の三男坊に生まれ、十字軍の一員に加わるも、流れ矢に当たって気付かぬうちに生涯を終えました。

こことは異なる世界線で言えば、暗闇を怖がる魔法使いの弟子でもあったし、死神の末裔として生死の間を渡り歩いた日々もありました。

そして

空想することが得意なだけのしがない学生でもあります。

Twitterの知り合いに勧めていただいて、カクヨムアカウントを作ってみました。
これがどなたの目に触れるのか、はたまた誰の目にもとまることなく文字の海に眠り続けるのか、私には分かりません。
自己紹介なんて言ったって、本当は紹介できることなんてひとつもないのです。
何者かでありたい、そして何者にもなりたくはない。だから、せめて空想の中でだけでも自由であれるように。
そのためにただ、まだ何者にもなれない自分を描いていたいと思います。

1件のコメント

  • 創作の世界では、生まれ放題で死に放題ですね。
    そして産み放題で殺し放題です。

    だからこそ、今の尊さが見えるのかもしれません。

    ようこそ禅問答へ。
    末長く遊びましょうね。
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