曖昧もこ

　近況ノートにお邪魔します、モブ モブ夫です。

　曖昧もこ様が作家スキルを上げたいとの事でしたので、僭越ながらアドバイスを。


☆もし語彙が少ないとお悩みでしたら類語辞典の購入をお勧め致します。

　電子書籍でも構いませんが、なるべくなら紙書籍の方が良いです。
　理由は、執筆作業に使っているＰＣやスマホと見比べられる、紙なので目が疲れにくい、などです。
　値段は三千円ぐらいの物で十分でしょう。

　モブ モブ夫は、ガッツリ調べたい時（後述するサビ文を考える際）は紙書籍。
　通常の文を書く際には類語・反対語辞典の無料ウェブサイトを併用しています。

　一応、サイトのＵＲＬを張って置きますね。

『https://thesaurus.weblio.jp/』になります。


◆サビ文が少なく、サビ文があっても目立たない。

※サビ文とは、決め台詞の地文版と思って貰って結構です。

☆御作から抜き出しますと……。

『第1章　動機と責任　第12話　当たり前で、有り難いもの』より


　だがその言葉はもう幸には届いていなかった。父を失った悲しみとその元凶に対する怒りによってその拳は今までとは桁違いの業火を纏ってストラの胸を貫いた。

肉を貫き、骨を砕いた感触が幸の手に伝わる。今まで体験したことのない不快感あふれる感触だったが、不思議と幸には全く抵抗がなかった。


☆この場面は幸君がストラを破った場面です。
　文章自体は良いのですが、文章群が固まっている為に印象に残りにくいと感じました。
　これを改善するには……。


　だがその言葉はもう幸には届いていなかった。

　父を失った悲しみとその元凶に対する怒りによってその拳は今までとは桁違いの業火を纏ってストラの胸を貫いた。

　肉を貫き、骨を砕いた感触が幸の手に伝わる。

　今まで体験したことのない不快感あふれる感触だったが、不思議と幸には全く抵抗がなかった。


☆文章内容を全く変えずとも、句点で区切り行間を開けるだけで目立つようになります。
　印象的なシーンを書く際の参考にして下されば幸いです。


◇『或る大学生の英雄譚』最新話までの感想

☆展開が早い！
　文章は軽めですが、軽めだからといって悪い事はないです。
　難読漢字や故事成語をふんだんに使うだけでは美文になり得ませんからね。

　トンファーがメイン武器なのも良い！
　マイナーかつ多彩な動きが出来るトンファーはナイスチョイスですね。
　格闘技関連の調査もなされている事が判ります。

　サビ文の少なさはストーリー展開上仕方ない所もあるので、いざサビ文の執筆となった際に実力を発揮できるよう、他の作家様達の作品をお読みになり学ばれると良いでしょう。


　これからも曖昧もこ様と共に切磋琢磨して行きたいモブ モブ夫でした。

こんなに長い批評＆アドバイスをありがとうございます！
もう感謝感激雨あられといった心持ちです。
行間に気を遣うというのは盲点でした。確かに自分の中でも「この文を印象に残したい……！」みたいなことは多々あるのですが、文を区切り過ぎるとかえって読みづらくなるかもと思って今まで渋ってきた節があります。多用する……まではいかなくとも文章にメリハリがつくよう効果的に使っていきたい技法ですね！
辞典はですね、実は先日買ったのですよ！！（自慢するようなことじゃない）
元来、私は手を抜くのが嫌いというか苦手な性分なので、趣味だとしてもやっぱりちゃんとやりたいなと思って買っちゃいました。かなり愛用してますよ！！
格闘技関連の調査は自分の中でちゃんと動きが想像できないと、迫力だったり映像的な面白さが出てこないかなと思って仕方なーくやってます。もともと好きなのもありますが。

これからも拙作をご愛顧いただけると嬉しいです。