<以下の文章は、とある高校三年生の、後輩へ向けたメッセージである。>
将来、何の仕事に就くか迷っているのなら、できるだけ自分の趣味に近い仕事をするといい。たとえば、本が好きなら、書店で働くとか、作家になるとか。嫌いなことを一日8時間もできないだろ?
そもそも、誰のために働くかを考える必要がある。といっても、社会に貢献するためなんて固苦しいことは考えてはいけない。
好きな趣味の仕事に就いたんなら、お客さんは自分と同じ趣味を持っている同士なんだ。同じ趣味の人のお手伝いと考えると、ラクな気持ちで働ける。
同じ趣味の人のためにめいっぱい働けば、自分はその趣味に対して本気なんだということが伝わる。
つまり、働くことは生きることに対する足かせじゃない。自分らしさを表現する行動の一つなんだ。
胸張って生きてくれ。