今月をもちましてEOEが公開一年経つのでそろそろ作品についての色々を書いていこうと思います。
EOEの物語をつくるにあたっては、まず原案があり、そこから色々と解釈を変えて今の形になっています。実際そちらの原案の世界は今現在書いている剣花の方の世界が該当しているので国の名前が似ているのもそのためです。そして、一応マルチバースのようなものを想定しているので、もしかしたら似たような人物がこれから別の作品で出てくるかもしれません。
この作品の主人公であるオルトは当初主人公として設計されていませんでした。むしろカレアとティルの二人が主人公としてモデル設計されているので物語の中ではそこら辺の諸々が出ていると思います。しかし、この物語のラスボスの考え方にはぴったりなキャラクター性のために急遽主人公として立ちました。
ラスボスとして登場したクラウンおよびアンサインは作家のエゴというものを過剰に表現させていただきました。主人公のキャラクターを動かし、世界を変えようとするその姿はまさしくこのキャラクターがやってきた所業だと言えるのではないでしょうか?それはそれとしてこのキャラクターは文字通り住んでいる次元が違います。なので文字でどう表現しようか苦労しました。最終決戦で活動を停止させられた経緯はオルトが能力によってもっと上の次元に昇華し、自分たちが二次元の絵や映像に介入できるように停止させたと思ってください。
この作品のテーマはその先にある未来のために奮闘する人間です。オルトはトリラの安寧のため、トリラは自身が置かれた状況と同じ境遇の人間のため、ティルとカレアは二人を守り抜くため、ヴェルはアンサインを殺すため、と基本ヴェル以外は誰かの未来のために動いているのが特徴です。なので基本的にその先というワードが文章内に多数見受けられたと思います。そして、それはオルトが考える信念であり、物語を終えたオルトの生き抜く大切な言葉だと思っています。
この作品の名前であるエントリーオブエタニティですが、どうしても能力名と同じ略称にしたく、かなり悩んだ記憶があります。そして、これから描いていく数多の作品に対しての出発地点というのも相まって作中で出てきた無限の入り口という名前にしました。ちなみに名前の由来繋がりでいうとオルトはオールトの雲から、トリラは鳥、カレアとティルは知り合いの名前をもじって、ヴェルは作中に出てきたヴェールからとってきています。
ちなみに最終決戦後ではトリラとカレア、シト以外にも死ぬことを想定したキャラクターがいましたが、さすがにポンポンと作中のキャラクターが死んでしまうとキャラクターの死の重みが軽くなってしまうと危惧したので今回は生存ルートを取らせていただきました。
長々と講釈垂れ流しましたが、ここまで読んでくれた方は本当にありがとうございます。そして、このEOEを読んでくれてありがとうございます。これからもより一層精進してつくっていきますので、また他の作品を読んでくれたら光栄です。