捕虜になり、手荒い()扱いを受けている間、自分を俯瞰したような離脱したような視点に逃げ込み、「これは他人事で酷い扱いを受けているソレは肉の人形で自分ではない」とやり過ごそうとする場面が浮かびましたが、なんともこれではつまらない訳です。
感性もその点意見を同じくしたようで、少しは面白い場面を想像させてくれました。
意識の奥底へと、肉の奥へと逃げこんだと見るや、「これは自分じゃない」を追認してかかるのです。
「出て行け偽物」
「この体を元の持ち主に返してやれ」
「いつから住み着いた」
「いつからその体の持ち主と自分を騙し演じてきた」
という、『本来の人格』を擁護する言葉と共に酷い仕打ち()を繰り返します。さも無念そうに。さも『本来の貴方』を愛している風に。そしてそんな愛する『貴方』を取り戻し守るべく、「自分じゃない」オマエを攻撃しています。
帰って来いと。
こんなニセモノの記憶に負けるなと。
『本来の貴方』の強さを信じている。待っている。いつまでだってここにいる。
オマエも分かっているはずだ、ソイツはオマエじゃない。オマエがオマエである証拠なんてどこにもない。ウジのように湧くな 元の無に帰れ その人生はこの子のものでオマエのじゃない 助ける絶対に見捨てない オマエは消えろ 返せ オマエのせいだ 出て行け 失せろ 誰に頼まれた 誰も望んでない
きえろ
きえろ
きえろ
きえろ
きえろ
きえろ
きえろ
おかえりなさい