【その1】
異世界転生もので、転生先の人格を上書きする方式で転生した人が、大人になり、紆余曲折山あり谷ありの結果恋した相手に“転生”が起こって……という話をそのうち書きたい。是非に。
相手のお腹に子供がいるとなお良い。
どうするんだろう。
精神的に追い詰めて精神死させれば元に戻るんじゃないかとか、でもそうするとお腹の子どもがとか、そもそも愛した人本人の本物に対してそんなことできるのかとか。
協力して元の世界に返せる手段を探すとかもいい。 共犯者同士、きっとそういう可能性もある。というかお話として書き進めるならその方向性しかない。でないと絶望しかなくなってしまう。
こうすることで改めて“自分”の罪にも意識が向くんだきっと。今までにない解像度で。
少し考えてみると、"転生"を受け付けられる肉体が特殊なのではないかとも思えてくる。そう考えると、転生者が"転生"によって上書きされる側になることもあり得る訳ですねこれは。
一旦は拙作『或る独白』の『或る転生者の独白』にて準備運動だけ行いました。
【その2】
“人生は、命は有限だからこそ美しい”という主人公の言葉に感銘を受けた不死者が、自身の不死性を捨て去ろうとするお話もそのうち書きたい。
主人公は必死になってそれを止めようとするけど、止めるための言葉が見つからない。
自分で言った自分の信念をなんとしてでも否定しないと友が死んでしまう。
そもそも不死者が感銘を受けたその言葉は、死を恐る主人公が、不死者と友人として対等に付き合うために不可欠な麻酔であって、否定を深めるほどに自身を傷つけていく。死への恐怖、それがない友人への羨望(嫉妬)。そんな感じ。
ただ救いがないか、お寒いことになる結末しか現状では浮かばないので、最後に希望を輝かせたい私としては執筆に心が踏み切らない。
いつか書けるといいなぁ