主人公が不思議な現象、物事の渦中に自身の意思とは関係なく引きずり込まれ、一つ一つの出来事を入念に省思し、仮説を立て、少しずつ真実、物語の完結に向かっていくような話。
展開はスローだし、戸惑う主人公に地の文が長くなり、少なくも中盤まで読まないと作品の大筋が見えてこない。
自分はこういう作品を読むのも書くのも好きなんだけど、やっぱりweb小説だと嫌煙されるものなのか。
勿論、導入から読者をワクワクさせられればいいんだろうけど……(村上春樹は典型的にこのタイプだと個人的には思う)難しい。
web小説は常に変化、新しい刺激、めまぐるしい展開、壮大で爽快感のある結末が好まれるのだと思う。
新人賞に応募して書籍化させたい作品と、webに載せる作品とじゃ根本的に物語の組み立てが変わってくる。
自分はweb小説の書き方が下手くそで、言葉を減らしたことで描写が薄味になり伝わらなかったり、会話文が数ない、展開が遅い、一段落が長い。
これらを矯正するのはかなり時間がかかると思うし、自分的にはあまりしたいものではない。
一度、webと言うことを全く考えずに書いた作品を載せてみるのも面白いかもしれない、そう感じた。
それで全く読まれなければ、書き方を少し見直そう。そうやって、自分のweb小説の形を見つけ出すしかないんだ。