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長崎原爆投下から78年にあたっての追悼と祈り

78年前の今日、長崎市は人類史上2度目の原子爆弾による被害を受けました。空に立ち上った巨大なキノコ雲。その下で、推定74000人もの尊い人命が、爆風、熱線、そして放射能により奪われてしまったのです。

がれきと灰の山と化した長崎市。景色は一変しました。ある被爆者の男性は、山の稜線を頼りに自宅があった場所まで戻り、そこで変わり果てた姿となった家族を見つけたそうです。

核兵器の使用は、悲しみだけしか産みません。今でも、「原子爆弾の投下により戦争が終わった」と肯定的な意見を持つ人がいますが、その考えは誤っていると思います。罪の無い7万人以上の一般市民が犠牲になること、生き残った方たちが後遺症に苦しみ続けることが、果たして本当に正当な行為だったと言えるのでしょうか。

被曝し、私たちの想像を遥かに超える苦しみの中、亡くなっていった全ての人々、後遺症に冒されながらも長崎復興の為に尽力され、これまでこの日の惨劇を語り続け亡くなった方々のご冥福をお祈りし、11時2分に黙祷を捧げました。

私たちは、被爆者の方から直接、被曝体験を聞けた最後の世代と言えると思います。被曝世代の高齢化が進む中、ヒロシマ、ナガサキの惨劇を後世へ語り継いでいくこと、平和を追求し続けることが、これからの世界を生きる私たちの責任です。

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