お世話になっております。
「殺す時間を殺すための時間」
2024/10/31にKADOKAWA様より出版されます。
詳細・ご予約はこちらから↓
https://www.kadokawa.co.jp/product/322405000383/今回は書籍化が信じられなかった理由3つについて書きます。
①急な話だったから
ショートショートを書き始めたのは2009年頃です。
カクヨムにショートショートを載せ始めたのが2016年。
その間、いくつかの賞に応募したものの全く形にはなりませんでした。
どくさいスイッチ企画名義でR-1グランプリ2024の決勝に出たのが3月9日。
書籍化の打診をいただいたのは3月11日でした。
あまりに突然だったのでしばらく茫然としてしまいました。
②アニメ雑誌の編集者さんから連絡があったから
打診をいただいて、最初に疑ったのは悪戯か詐欺でした。
しかし、カクヨム経由でご連絡いただいたので悪戯ではないと判断しました。
メールを返そうと署名欄を見たところ「Newtype編集部」の文字がありました。
「Newtypeってアニメ雑誌じゃなかったっけ……」
調べたところ、やはりアニメ雑誌でした。より混乱する結果になりました。
③編集者さんの爪が長くて派手だったから
メールのやりとりを経てZoomで打ち合わせをすることになりました。
打ち合わせそのものは滞りなく行われたのですが、ある一点が気になりました。
編集者さんの爪が、妙に長く、派手に見えたことです。
数カ月後、文学フリマの会場に編集者さんが来て下さいました。
長く派手な爪の隙間から名刺を渡されました。僕は思いました。
「この人は、本当に編集者なのか……?編集者ってみんなこうなのか?」
本当に編集者さんでした。出版までの半年間、大変お世話になりました。
なお、編集者さんには短い爪の人もいるそうです。
振り返ると、何もかも信じられないところから立ち上がった話でした。
書店に置いてあるのを見るまで何も信じられないと思います。
(写真:「殺す時間を殺すための時間」見本誌と、編集者さんの手)