皆さん、こんにちは。
サイノメです。
更新案内でもない時に、近況ノートを書くのも久しぶりですね。
さて今回ですが、タイトルにもある様に今話題のAIの話。
本日(11/19)にAIを利用した作品の投稿についてカクヨムからお知らせがありました。
こちらについて、概ね同意です。
ただ手放しでOKと言うには少し気になるところがあるため意見を送ろうとおもうのですが、ただ自分の見解を述べるだけではフェアではない気がしまして、少し立ち位置を明確にしておこうと思います。
1.AI使用に対する考え
生成AI、大規模言語モデルの使用について、自分は反対はしていません。
しかし、技術的もしくは定義的に幾つか疑義を持っているため、推奨もしてません。
という事で自分の考えは部分的賛成、ただし運営母体が方針を誤ればいつでも反対側になると言ったところです。
これは大規模言語モデルはそもそもArtificial Intelligenceと言えるのかと言う原点的な疑問があり、これらのモデルは思考して回答しているのかと言う疑問があるのですが、まあこれは自分の科学技術への向き合うスタンスなので、そう大きな問題では有りません。
むしろ、大規模言語モデルの開発過程で一般への解放が早すぎたのではと言う疑問のほうが重要かと思っています。
00年代にテキストを打ち込むと回答返してくるボットを作り、それで遊んでいた頃から育成をミスってとんでもないシステムが回答をするミスは幾つも発生してきました。
これはシステム自体に判断力、もしくは学習の取捨選択がなかったことが原因と言えます。
そして現行の大規模言語モデルに関しても学習するうえでこれらの判断が出来ているのかと言う疑問がついて回ることが自分が部分的賛成としている大きな部分です。
2.AIの使用について
とは言え、検索及びまとめツールとしてかなり有用であることは間違い有りません。
そのため自分は様々なタイミングで使用しており、主な使い方は情報の収集とまとめです。
例えば昨日発生したTwitter(現X)での大規模不具合について個人的に情報を収集していたのですが、最速の情報は自力で検索することのほうが早かったのですが、状況が収束しある程度情報が出揃った本日の夜はGeminiを使ってこの件の情報集とまとめたレポートを見ることで概ね全体像を把握することが出来ました。
この様に自力で調べることとAIによる調査を使い分けるようにしています。
ただしGeminiのレポートを見る際は、必ず情報のソース元確認や技術についての記述に自分の知識と差異が無いか気をつけて見るようにしています。(これはWikipediaで調べる際も同じですね)
この様に利用はしつつも、常に記載内容が必ずしも正確ではないと思いながら使用しています。
3.創作における使用
こちらに関しては、現状カクヨム及びTalesにアップしている小説に関してはAIを使用していません。
理由としてはこれらが元々自分がAIを使用する前から執筆していることが大きな要因です。
つまりはその時と環境を変えないでいようとしているからです。
ただし、先々についてはその限りでは有りませんが、使用範囲は「ネタのたたき台」「プロットまとめ」「誤脱チェック」の3箇所に限られると思います。
実は8月頃に一度、以前自分が書いた内容をAIを使ってリライトする実験をしてみたのですが、結果としては「綺麗にまとまっているけど、やるならオレに書かせろ」と言う思いが強かったからです。
そして結果的にAIに書かせた後、結局自分で書き直していました。(内容的にかなり荒削りなので公開するレベルではない自己満足的なものでしたが)
ちなみに、この実験時に幾つもの提案がAI側から有りましたが、AIに書かせるときはそのまま通しましたが、自分のリライトではほぼ無視していました。
結論としてはAIに書かせることは無いというよりは、AIに自分の思ったようなことを書かせるのは無理と言うところです。
4.最後に
以上のことから、自分の執筆についてAIの使用は、現状では補助利用にとどまります。
そもそもニッチで特殊な題材を選ぶのでテンプも使いにくい自分の話ですので、当然だったかもしれません。
とは言え皆さんも気にしてほしいのは、生成AIもツール(もしくは機械)であるということです。
機動警察パトレイバーにて「機械を作るヤツ、整備するヤツ、使うヤツ。人間の側が間違いを犯さなけりゃあ、機械も決して悪さはしねぇもんだ」という榊班長のセリフがあります。
AIについて我々は作るヤツではないですが、使うヤツではあります。
ですので使い方を誤らないようにしていく必要があると思います。
とは言え、他人の迷惑にならないように道具を使うというのは一般的なことではあります。
ですので、皆さん道具の使い方には気をつけて有用に使いましょう!
堅苦しい内容に長々とお付き合い頂きありがとうございました。
さて、カクヨムコン向けの制作が大幅に遅れているので頑張ってまいります!!