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電磁幽体先生の訃報について

 この度の電磁幽体先生の訃報につきまして、まずは心より御冥福を御祈り申し上げる次第です。
というのも私はですが、一時期だけ電磁幽体先生とTwitter(X.com)にsて相互フォローであったからです。逆に言えば、それだけの関係でしかない……というのも間違いないのですが。それでも正直、かなりのショックを隠せません。

 少しの間だけ相互フォローで、何言かTwitterでリプライを交わしただけですが。それでも氏の作品たる「保健室探偵と可哀想な人たち ―さあ、アカツキをみにいこう?―」にコメントを残し、そしてリプライを交わして氏に面白そうだからとTwitterにてフォローされたのは、私にとって非常に光栄なことでした。
 そして少しの間というのは、恥を晒しますが……私がTwitter独自の「#20RT20リプ20いいねをされなかったらアカウント削除"見た人強制"」という強制系のハッシュタグに対し、過敏に反応をする質であるが故でした。これが仮にアカウント削除以外であれば良かったのですが、私としては基本、このような命令文に対して強迫観念的な念慮を抱いており、これを売名行為などとして捉えられたのだと思います。その結果がブロックでした。
 ……なんなら人によっては、この訃報についての内容も「小説の執筆活動と関係のない営業、宣伝、勧誘、募集行為と捉えられる様な内容」と思うかもしれません。そう捉えられても致し方ないものと考えます。
 ので、以降は強制系のハッシュタグはミュートとし、二度とこのような事が無いようにと強く願っていました。

 ……言い訳を許されるのであれば、普段より私はTwitterに於いて人の死に対して異常なまでに過敏です。人が頭痛あらば、目の奥が痛くないかとか #7119 に電話した方が良いのではないか、そういう事をしています。今でもそうです。ただ、これは私の人に死んでほしくない……というエゴに過ぎません。善意ではなく、悪意でもなく、偽善ですらない。ただのエゴです。私という人間は本質的に、何処迄も我儘なのです。命令に従わねばという強迫観念に駆られ、そして人が生きるようにと縋り付く様は、そのような特性に縛られては振り回される愚かな存在であると思います。ので、そういうものを見ないようにするしかない。
 これは、私が個人サイトや匿名掲示板の頃から「(地雷)バトン」だとか「IDの数だけ~」みたいなものに慣れ親しむというか、生い立ちもあって過剰適応してきたからであると思います。まあ、これも良いわけでしかないのですが。

 さて、そのブロックですが。一時期以降、解除されました。これは私がTwitterの企画にて、とある身内向け作品をアップしてからでして。私としては、これが一つの希望でした。人と少しでも仲良く出来る事に越した事はないですからね……
 とはいえ、ブロック解除されたとはいえフォローは憚られ。あくまで電撃大賞を取って、これからだ……という時も、私から話しかける事は出来ませんでした。今となっては悔いしかありません。
 ですからこそ、このような事が起きるのであれば、もっと話しかければ良かった。嫌われてでも再度ブロックされてでも良いので、フォローすればよかった。それが氏の生存に寄与できたとは思いませんが、少なくとも今より悔いは無かったでしょう。そういう我儘であり、心を軽くするための言い訳です。それで救えなかったとしたなら、今以上に私が嘆いている可能性すらあります。だから、あくまで過去の話です。

 そしてこれは当然、私よりも付き合いの長い……真に彼に近い人であれば、尚更にそうでしょう。事実、私のフォローしている方々には未だに現実感が無い。ドッキリであってほしい。冥福を祈るどころではない。そういった発言で溢れております。実際、私が突然に身内を亡くしたなら、同様になるでしょう。実際、未だに私は……未だに各種の身内が亡くなったという事に対して、現実感が持てていません。身内に対しては「旅行に行ってる」だとか「どこかで隠れ過ごしてるのだ」とか思ったりするくらいで。なんならペットであれ、たまに「どこか外に逃げちゃったんだな」とか「部屋の隅に隠れているのだな」と思うくらいには、私という人間は弱い存在です。
 人の死を受け止めれるだけの度量が無い。だからこそ、そうならないように自己満足で気に掛ける。人が生きていてほしいと願う。だのに、それすら上手く出来ない。実際、私がもっとちゃんとしていれば……片方の身内については亡くなるまではいかなかったかもしれないという負い目があります。

 どちらにせよ、私という人間は愚かで、傲慢です。過去の事について、こうすればよかった。ああすればよかった。このような発言が、人の死を悼むものであって良いのでしょうか?いや、違うでしょう。だからきっと、この発言は人によっては「大して仲良くも無かった癖に何を言っている」という風に映るかもしれません。
 ですが、それでも……私は彼という存在を、その才能の原石を喪った事を、強く悔やみ、悼みいる次第です。そして彼の親しんできた人達もが、少しでも幸福であらんことを願います。私は彼の事を知りません。ですが、繊細で優しく賢い氏が、遺された者に不幸である事を願うとは思えないからです。よく知りもしない癖に、よくそんな放言が出来るものだと、自分でも驚きますが……
 彼という人間は、私と他のフォロワーで確かに繋がっていました。私も氏も、そのフォロワーの信望者と言って差し支えません……他のフォロワーの方も、一部そうです。そして、その信望するフォロワーの方が……そのように人の不幸を見過ごすような方をフォローするような人徳の方とは、全く思えないからです。この共通点が、そのフォロワーの方への信頼から、そう断言します。

 私自身は、小説家・ライトノベル書き失格とでも言うべき物理主義的な無神論者で、人が容易に人に転生するとは思ってもいません。ですが、同時に無に帰すとも考えていません。
 何故なら人の意識が仮に物質に宿るというのであれば……彼の肉体が何処かに行き着いた先で、何度も何度も他の物質を経由して、何かしらの命に生まれ変わる可能性がある。そう考えます。もし実際そうでないにしても……我々は死後の事を知りえません。ですが、彼の死後が、少しでも良いものであらんことを強く願うばかりです。
 これもまた、私のエゴでしかないのですが……ひとまず以上です。長文、乱文、誠に失礼を致しました。

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