登山家の栗城さんがエベレストへの8度目の挑戦を断念し、下山の途中で命を落としました。私は彼に会ったことも話したこともありません。自然が好きで、特に人が簡単には到達できない場所というモノに魅せられるタイプなのでソコを目指す人々にあこがれがあり、ソコを目指す者の一人ぐらいのコト……正しくは、彼の挑戦が無謀とも思えるもので評判があまりよくないことぐらいしか知りません。
ですが、クライマーズ・ハイという単語を知っている身としては8度もの登頂を断念する判断力から、評判は悪くても必ず生きて帰る人物なのだろうと感じていたので、亡くなってしまったことには残念でなりません。
今回の一件で自分の中の考え方にまたひとつの答えが出せたので、ゆるゆると続けていく異世界モノとは別に「超高度の山岳モノ」に挑戦したくなってきました。
ちなみに、私は夏山は好きですが雪山は体が寒冷地に向かない弱さがあるので、知識だけの経験のない間違いだらけの物語になってしまうことでしょう。
ですが、戦場の英雄は戦いの中で死んだ者を指す一方で、挑戦者達の英雄は生還してこそ英雄であるという自分の考え方をまとめる場として、「山岳モノ」の準備をすることにしました。連載を開始したら近況ノートにも報告するかと思います。
では、また後ほど。