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ドラキュラにはなれない

勢いで始めた随筆が予想以上の勢いで伸びて(人気作家さんには及ぶべくもないのですが、作者の中では)、非常に混乱しております。

世の中には作者が思っている以上に吸血鬼大好きな人が存在するのでしょうか?
だとしたら非常にうれしい限りです。

あなたの旅路に、よき吸血鬼がありますように!

4件のコメント

  • お初にお目にかかります、月端灯吾です。
    「吸血鬼に噛まれてもドラキュラにはなれない」、愛読させていただいております。
    さて、がっつり暴露します。

    吸血鬼、大好物です。

    いやもう本当に好きです。毎日カクヨムで「吸血鬼」と入力して小説を探すくらい好きです。でも正直何から手をつけたらいいのかわかってません。
    個人的には恋愛モノよりもバトルもしくはホラー系吸血鬼が好きなのでもっとそういう吸血鬼小説が増えてほしいと切に願っています。

    と言う訳で、個人的に質問です。是非答えていただきたいのですが、お時間あればで結構です。

    最近の吸血鬼は聖水に弱いタイプが多いように見受けられますがあれはどこからきたんですかね?それも十字架と同じように生前キリスト教徒だったからなのかなあと「ドラキュラになれない」を読んで思ったり。

    「吸血鬼が血を吸った人は吸血鬼になる」という例のアレはどこからきたんでしょう?
    それともこう、意識して「吸血鬼にさせたい奴とさせたくない奴」を分けて吸ったりしてるんでしょうかね?
    男の吸血鬼が男の血を吸ってるところ見たことないけど腹減ってたら吸うのかな。血が絶品だったら性別関係ないのかなぁ。最近の吸血鬼は関係なく吸ってますよね

    吸血鬼伝説は色々あって、ちょっと調べただけでも莫大な情報が入ってきますね………。吸血症患者が元ネタとか黒死病とか、吸血鬼を調べるだけでヨーロッパの歴史を学べそうです。
    いやはや奥が深い。
    正直な所吸血鬼小説を書こうか迷っています。資料がなさすぎて超迷っています。おすすめがあれば教えてください。

    長々と書いてしまい申し訳ありませんでした。応援しています!
  •  月端 灯吾さんへ

     ご丁寧なコメントありがとうございました。好きなことをばかすか垂れ流しているだけの文章をおほめにあずかり光栄です。
     バトルorホラーの吸血鬼好きとのことで、似た傾向の方と出会えてうれしく思います。吸血鬼は怖がらせてなんぼ!

     頂いた質問について私の考えでお答えさせていただきます。しかし吸血鬼というものは考える人の数だけ吸血鬼像があるわけで、「こんなの見たことあるよ!」程度の内容となっておりますがお許しください。

    ・聖水に弱い吸血鬼

     最近の吸血鬼にはあまり詳しくないのですが、そもそも吸血鬼は「水」そのものを弱点としています。
     流れる水を渡れないのが代表的ですが、雨が降っているときは外を歩けなかったり、とある漫画ではスプリンクラーの放水でダメージを受ける、なんて吸血鬼もいました。
     エンタメ作品の場合、聖水自体定義があいまいで、聖職者の方が聖別したものでなければならない場合もあれば、きれいな湧き水ならなんでも聖水とすることもあり、塩などを入れて一般人でも聖水を作れたり、と謎だらけです。
     なんにせよ見た目はただの水ですので、一般人に怪しまれず持ち運びやすい武器として人気なのでしょうか。

    ・吸血鬼が血を吸うと吸血鬼になる

     やはり伝染病のイメージでしょうか。狂犬病がらみではないか、と何かで読んだ記憶があります。
     「吸血鬼にしたい、したくないやつ」の振り分けについては、作品ごとに設定がある場合が多いですね。有名どころは「吸血したあと、吸血鬼の血を飲ませる」でしょうか。「ヴァンパイア・クロニクル」シリーズやTRPGの「ヴァンパイア:ザ・マスカレード」もこれだったはずです。ほかにも吸血される側が処女・童貞であることが求められたり、何らかの契約を交わしたり……。
     短編作品(特に海外産)だと、吸って殺してポイ、もけっこう多い気がします。

    ・同性を吸血するか

     ドラキュラ伯爵については、カミソリで頬を切った主人公に、思わず伯爵がつかみかかるシーンがあります。しかしその後我に返ってやめていますので、男性の血はあまりお気に召さないのかもしれません。
     その一方で古典~近代吸血鬼小説では同性愛的な雰囲気の吸血鬼も散見されます。具体例としてはかなりマイナーですが「夜ごとの調べ」という小説に登場するヴァルダレク伯爵なる吸血鬼が、語り手の弟の血を吸っているらしき描写があります。また女性ですが、カーミラも主人公(少女)から吸血をしているようなので(原作手元にないので詳細確認できず)、必ずしも同性の血ではだめというわけでもなさそうです。
     民間伝承の場合は「男から」「女から」というのはあまりなかったように思います。ただ、生前の家族や知り合いを最初に狙うことが多いようです。
     身もふたもない結論ですが「作者による」ということでしょうか。

    ・おすすめの資料

     新紀元社の「ヴァンパイア 吸血鬼小説の系譜」と「図解吸血鬼」が価格も比較的リーズナブルで非常に参考になります。前者が民俗学寄り、後者がサブカル寄りになっております。新紀元社の本は図書館でも扱っている場合が多いですので、近くに図書館があればそこで探してみてもいいかもしれません。
     あとは種村季弘先生の「吸血鬼幻想」でしょうか。探せば吸血鬼小説ばかり集めた短編集も出ていますので、そういうのも視野を広げるには役立つかもしれません。

     質問ありがとうございました。いろいろと考えることができて、ためになりました!
  • ご無沙汰しております、月端灯吾です。
    私の質問に対する詳しい返答、ありがとうございました!あんなわけわからん質問に丁寧に………。オススメの資料まで教えていただいて、もう頭が上がりません。本当にありがとうございます。早速調べてみたいと思います!
    そうですよね!吸血鬼は怖がらせてなんぼです!
    私がひっそり吸血鬼モノのバトル小説もしくはホラー小説を書き出したらそっと覗いてくだされば光栄です。いつになるかはわかりませんが………。

    本当にありがとうございました!これからも頑張って下さい!
  • 月端 灯吾さんへ

    お返事ありがとうございます。
    わたしもいろいろ考えるきっかけになったので、質問、うれしかったです。
    月端 さんの吸血鬼小説、楽しみにしておりますね。

    「ドラキュラになれない」は完全に気が向いた時の更新なので次がいつになるかは未定ですが、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
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