悪天候の日の理科室に居るような感覚って普遍的なものなんでしょうか。
中学生くらいの頃をイメージしてもらえるといいんですけど、外で結構強めの雨が降っていて、それが窓に叩きつけられていて、昼でも照明がないと暗くて、何処かで雷なんかも鳴っている…みたいな天候の時の、理科室。私は科学部とかじゃなかったので理科室に普段あまり馴染みがなかった所為もあるかもしれないですけど、こういうシチュエーションはまさしく「日常と地続きの非日常」の典型例でした。
「いつも」から隔絶されて、隔絶して、だらだら続くタイムラインからぽっかり切り取られてしまったみたいな空白。時空の歪みとか、そういうことが起こり得るようにすら思える舞台装置。心細さと期待がミックスした冒険心が湧いてくるのに、例えば学校にいる自分は大人しく席について授業を聞いていたりする、そのちぐはぐさにも奇妙に高揚したものです。
ああいう感覚嫌いじゃなかったなあ、と懐かしく思い出すと共に、今もそういう夢を抱えているのかもしれないとこっそり笑ってみたり。