高校一年生の赤園まりんとクラスメイトの細谷健吾。この二人、両想いのようで両想いではない。それは何故か……二人だけの恋愛関係だった筈が思いがけない人が加わりまさかの三角関係へと発展。まりんにとって頭を悩ます選択肢が突きつけられる。
当時、中学三年生だったまりんは卒業式後、町外れにある長者屋敷跡地へと赴き、その地下の祠に眠る堕天使を復活させる。赤い着物を着た男と対戦する美少年に加勢するため、堕天使と契約をしたまりんは、堕天使にしか扱えない堕天の力を手に入れた。
それから半年後。"ごく普通の高校生"として日常生活を送るまりんのもとに、冥界は死神結社からシロヤマと言う名の死神がやってくる。結社の長、死神総裁カシンから告げ知らされた事実によりまりんは、自身が堕天使に殺され、ゴーストになってしまったことを知るのだった。
その一ヶ月後。シロヤマと、命を救ったまりんに恩を抱き、心強い助っ人になる精霊王の話で、ゴーストになったまりんの『本当の体』が、かつて死神になる前のシロヤマが修行をしていた『時の神殿』に保管されていることが判明。
堕天の力を操るまりんを狙って魔界から魔王シェルア、大魔王幹部の東雲、本藤、緋村が現世に到来した。
その昔、まりんの生まれ故郷を訪れた医師、ジャック・ロペス氏からもらった『緑のヒーリング薬』を使い、まりんはシェルア、東雲、本藤、緋村に猛毒を盛り、命を救う。シェルア達四人は敵対関係から一転、まりんの味方に付き、堕天使討伐に力を貸す。封印の形で堕天使を討伐後、まりんに呪いをかけて永遠の幽霊(エターナルゴースト)にしてしまった祠の管理人と再会。本当の体に戻るためにまりんは、祠の管理人との和解を図る。
それから十年後。フラワーデザイナーの夢を叶えたまりんは、かねてよりお付き合いをしていた細谷健吾と結婚。愛犬ララとの再会を果たすのだった。
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