「ああ、これならすぐですよ」
そう言ってくれたのは、修理会社で働くすごく可愛らしい男の子。
いえね。まじで可愛い男の子きた。
背は160いかないくらいの……10代。ピチピチ。
でも重い工具を腰にじゃらじゃらさげ、三メートル超えの梯子持ってやってきた。
まじかよ。
隠れムキムキ君かよ。
好みなんだが。
違う違う。
先程の力強いコメントは、いろいろとエラーを見てくれてからの一言だった。
どうやら問題は室外機側だと言う。
ささっと壁面に梯子を掛け、手慣れた動作でカバーを外す。
そして首をしきりに傾げる彼。
「……」
嫌な予感がする。
「げ、原因わかりましたか?」
「…あの…もしかしたら今日は…」
悲しげな顔をする隠れムキムキ君。
そう言いながら、今度は室内側のエアコンをバラし出した。
イマココ。
あっつぅい。