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いつかの月

帰り道に、白い月を見ました。
半分欠けたそれは、なんだか物語に似てるなと思いました。

見えている部分と、見えていない部分。

勿論、見えているところは、誰が見ても同じだけど、見えていないところは、見えていないだけで、そこにあって、でも、その月は、自分の中のいつかの月で、とか。

そんなことを考えながら、キャベツの重さなんかを比べつつ、もう一度、見てみようかなと、店から出て、見上げたけど、雲に隠れて見えなくなっていました。

ああ、なんだか、そんなとこも、似てるなぁ。

そんなことを思いつつ、空を見上げて、帰りました。

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