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完結したので、堂々と最終話の盛大な解説をしてみる

終わった…( ゚д゚)

1話目を載せてから大体1年半くらい経ってると思います。長かった…
とはいえ、実は連載自体は2021年のもので、3ヶ月くらいで書き上げたお話なので、書いた本人に長かった感は全くありません(;´∀`)笑

こうして小説投稿サイトに上げてた理由は、1回分の文字数を少なくした方が読みやすいのかな~という実験でした
結果的に大体3~5分で読める長さになってるので、毎週更新でも追いやすいというご意見をいくつかいただきました
文字数が少ないなら毎日にしても…ってちょっとよぎったけど、仕事をしてる人を対象にしてるので、毎日更新されたら読めないな(自分は)と思っての週一更新でした

当初は載せるだけ載せるだけ放置(基本PVも見ない人)と思ってたんですが、思ったより居心地がよく(爆)また去年から自主企画を始めた関係で交流の幅が広まり、そこをきっかけに我が家に触れてくださったりと、人生どこにどんな出会いがあるかわかんないもんだな~と思って入り浸っております

さて、掲題についてです(*´∀`)長いぞ♪
1ページ漫画でも描いちゃってる、最終話手前のシーンです(画像参照)

とかいいつつ、当初このシーンは予定しておらず、連載中にフォロワさんからの感想コメントで思いつきました

そして結果的に、この部分が物語の根幹になります
それは画像にもある通り、銀の

「君には誰も始めから期待していない」
「問題を解決させる責任は当事者にある。……だから、君は無力でも責められることはない」

というセリフに集約されています

一般的に、主人公は赤くんと同じくらいの歳で、その主人公が活躍し、現状を打破し、問題を解決させるのがセオリーです
けど、実際そんな運命が課せられた時、人って能動的に動けるのかしら
ガンダムに乗れって言われる主人公、魔王を倒せって言われる主人公、大体どんなお話も、主人公は葛藤を乗り越えてガンダムに乗り、魔王を倒します
最終回までにうまく葛藤を乗り越えてしまう主人公に疑問を感じた私は、そうじゃない主人公を書くことにしました
セオリーでいけば、実の母親でもラスボスなら主人公が倒すべきなのかもしれません。あいつは幼馴染をさらった悪いやつなんだ!みたいに葛藤を乗り越えて
でも、赤くんはそれができませんでした。おまけに、迷った一瞬の隙を突かれる始末。最終決戦で一切戦えない主人公でした
実際そんなもんだと思うんですよ、生死を分ける究極の判断で生き残れたり、失敗を成功に繋げるチャンスを掴めるのはごく一部で、赤くんも例に漏れず失敗パターンに進んでしまい、戦えなかったのです
という変なリアルを追求してみました

同時に、うちの場合、お話の要は問題を解決させる責任が誰にあるのか、ということでした
銀が「責任は当事者にある」と言ってる通り、今回の事態を引き起こしたのは心が壊れた神話の登場人物であるミゼリットで、友人であるレイやカーリアンも存命しています
なので、そもそもミゼリットをなんとかする責任は、息子である赤くんよりも当事者に近いレイとカーリアンになります
兄妹は長い時を生きてきたのにミゼリットを見つけられず、彼女の行動を止められませんでした

二人は3話の時点で責任を感じています

===3話===

 頼み込む彼女の瞳は切実そうだ。

「このまま放っておくと彼女を中心に大変なことが起きるような気がするの。手遅れになる前にそれだけは止めなきゃいけないと思って。そうでしょ?」

 その言葉を聞いてレイも胸が傷んだ。それは過去の出来事から自分にも責任の一旦があるからだ。とうとう動かなければならない時が来たようだ。

=======

「過去の出来事」とはジャドニックが死に、亡骸を引き取れず、ミゼリットの行方がわからなくなったたままのことを指しています
カーリアンはこの時点で大変なこと、と言っていますが、それはこの島や神域に留まらず、世界を巻き込むのではないかと危惧していたため、「それだけは止めなきゃいけない」とレイに持ちかけていたのです
なので、問題を解決させる責任はレイとカーリアンにある、となるわけですね。二人とも赤くんより高ステータスだし(爆)
結局、この話はミゼリットとレイとカーリアンを中心に動いていて、主人公である赤くんは主人公なのにただ巻き込まれただけ、という位置づけなのです
結果的に世界を巻き込む前に止められました。犠牲は多かったけど…

「君は無力でも責められることはない」と言ったのは、赤くんがアテネが攫われたのは自分のせいだと思っていたからです
これも、元はと言えばレイとカーリアンがミゼリットを事前に止められたかったのが原因です
だからライネも「あんたのせいじゃない」と言ってるけど、まあ聞かないですよね(˘ω˘)
レイもカーリアンも自分たちで何とかしようとしてたので、赤くんを戦力としてカウントしていません。一緒に来させたのは継承を見越して、すぐに対処できるようにするためです
銀は彼らを一歩引いた立場から見ていて理解していたので、それをこのシーンで赤くんに「君には誰も期待していない」と教えてあげたという流れです

ちなみに、銀はこの後気になることを言っています

「この先問題を解決させる当時者になる可能性だってあるからね」

これは完全に2ndシーズン以降のフラグです
神話の英雄の血が流れて能力を受け継いじゃった人が、パンピーとして過ごせるわけがありません(*´∀`)がんばれよ~


結局この話は何だったのかって言われたら
・赤くんと銀の出会いの話
・世間一般で活躍する主人公ではなく、大人たちの問題に巻き込まれた主人公の話(活躍しない)
という感じです(˘ω˘)


30年振りに再開した創作でまさかガチめのお話を書くことになるとは思わなかったけど、結果的にうまくまとまったので(爆)書いてよかったんじゃないかなと思います。続きのイメージもできたし(ヽ´ω`)書かないとね

最後に、今回お話を書く上で気をつけたことをタネ明かししときます
※偉そうなこと言ってるけど長編連載はコレが人生で初めてです(爆)
 ・ファンタジーがよくわかんなくても読める話(独自な世界設定の排除)←これは活動の主体をついったにしてるためです
 ・人名以外のカタカナを使わない(人名は本名を流用した略称を使うなどして、なるべく短くする(例外あり)
 ・誰が何をしてるかわかるよう、主語や目的語を明確にする
 ・人名の言い換えを使わず、できるだけ人名を使う(銀の髪の男 など)
 ・フラグはいきなり回収せず、回収手前で蒸し返して読み手に存在を思い出させてから回収する
 ・描写はすっきりめに
 ・リアリティ重視なので、必殺技、呪文の詠唱はなし(魔法の訓練は反射的にすぐ使えるようにするためのもの←という説明はとうとう本編には出てきませんでした)

という感じです
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました(*´∀`*)
※私カクヨムサポーターは使わない民なので、
プロフにあるFANBOXにはプロットと改稿前との比較を画像で上げつつ、裏話を大量にぶっこんだテキストメイキング(全部で5万5千字くらい)があります。興味がある方はどうぞ(月額100円)

なお、来週から7年後のお話を載せます。こちらも支部では既に完結済みです

16歳だった赤くんは23歳になり、22歳だった銀は29歳になります(*´∀`)えへへ
また、今回は20話で完結したけど、次は全41話完結で、文字数がものすごい増えます
なので、毎週金曜更新は変わらないんだけど、3分では読めなくなりますorz
これまでのを踏襲して短く区切ろうかなとも思ったけど、その作業が結構大変&カクヨムの他のお話読んでみたら、そんなに文字数気にしなくても良さそう(おいおい)だったので…笑
あと、細かく区切ると完結まで3年くらいかかるので、それもちょっとなぁと思った次第です
というわけで、次回の1話がいきなり5000字くらいあります(爆)
平均は大体3000~4000字なのでご安心ください…

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