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猫の惑星【第31話の裏話】

 猫白血病ウイルス(Feline Leukemia Virus:FeLV)
 白血病だけでなく、貧血や免疫力の低下、流産、腎臓病などいろいろな病気の原因になるウイルスです。
 感染・発病した猫のほとんどは3~4年以内に死亡します。
 (筆者の知る保護猫ではFeLV陽性と診断された猫のほとんどが1年以内に死亡しています)
 しかし陰転する猫もいます。
 これは感染したときの猫の年齢と深い関係があるそうです。
 乳飲み子が感染するとほぼ100%が持続感染(常にウイルスが体のどこかで増えている状態)となり、発病しやすくほとんどが死んでしまいます。
 離乳期を過ぎて感染した場合は持続感染になる確率は約50%だそうです。
 1歳以上の猫では10%程度だそうです。
 感染して最初の1~2ヶ月は、発熱や食欲不振など他のウイルス感染と同じような症状ですが、白血球が減ったり、血小板が減ったり、貧血が起こったりして、病院に行くような重い症状を出すこともあります。
 感染してから大体3~4週で、血液検査がFeLV陽性になります。
 かつてはインターフェロン注射で陰転することがあるとされていましたが、後に学会で「効果は無い」と発表されています。
 ワクチン接種は有効ですが、予防率は100%ではありません。

画像は授乳期に母猫からFeLV感染したと思われる仔猫リカ。
この子はインターフェロン注射によって発症を抑えられて生き延びました。


猫の惑星〜この星の人類は滅亡しました~
https://kakuyomu.jp/works/16818093083928716323

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