というわけで、勝てました!
(後述する理由により、参加者は6人でしたが……)
https://x.com/fukufuku_toreka/status/2005198319535231208?s=20 まず、店舗王決定戦ってなんだって話ですよね。
OK、じゃあ最初から説明するね。
デュエマでは定期的に「デュエチューブリーグ 店舗王決定戦」という店舗大会が開かれています。
この大会は通常の店舗大会とは異なり、デュエマ公式でプロの配信者や競技選手が戦うイベント「デュエチューブリーグ」と同じ特殊な構築レギュレーションでデッキを組み、戦うという大会です。
私は特殊レギュレーションが好きです。
なので、こういった大会には積極的に参加するようにしています。
何故かというと、多くの競技者の集合知によってあっという間に構築が洗練化されてしまう通常環境よりも、プレイヤー人口が少ない特殊レギュレーションの方が、自分で創意工夫をした結果が出やすいためであります。
さて、今回、私が構築したデッキは【自然単「K」+9+9+9】。
デッキの画像は記事の最下部にあります。
内容を解説する前に――
まずは今回の特殊レギュレーションの内容について、軽く説明しましょう。
実は今回のレギュレーションは構築のハードルが高く、私が今回優勝した大会が(休日の秋葉原にも関わらず)参加者が少なくなったのは、実はそのあたりにあるのです。
・レギュレーション内容
多人数戦用カジュアルルール(デュエパーティ)
に準じた構築ルール、及び対戦ルール。
ただし、パートナーに指定できるのは最新弾DM25-RP4に含まれる、
コスト5以上のクリーチャーのみ。
多人数戦ではなく、1対1で対戦を実施する。
要するに、本来は4人のプレイヤーで行なう多人数戦用のルールである「デュエパーティ」に準拠したルールでデッキを構築し、その対戦ルールに準じつつも1対1のタイマンでデュエルをする、というものになります。
「デュエパーティ」はデュエマのお父さんであるMTGの「統率者戦」ルールを参考に作られたルールですので、MTGに明るい方でしたらデュエマ未経験でもわかるかもしれません。
通常のデュエマ(の内、オリジナル環境)では同名カード4枚までの合計40枚でデッキを構築しますが、デュエパのルールでは同名カード1枚までのハイランダー構築で合計60枚のデッキを組む必要があります。
さらに、デッキの中心となるパートナーとなるクリーチャーを選ぶ必要があります。
デッキ構築の際にはパートナーのクリーチャーと同じ色の文明のカード(+無色のゼロ文明)しかデッキに入れることができない縛りが付きます。
代わりに、パートナーはゲーム中にパートナーゾーンと呼ばれる場所からいつでも召喚することが可能です。
さらにさらに、今回は、そのデッキの核であるパートナーを最新弾のカードプールの中から選ばなければなりません。
どうです?
「なんか色々縛りがあって面倒だな……」
と、思いませんでしたか?
実際、私は普段から趣味でそこそこデュエパを触ってはいるものの、特に競技環境とは関わりのないカジュアル専用ルールなこともあり、DMPの中でもデュエパについては全然触れたことがないという人も珍しくないと思います。
仮に触れていたとしても、パートナーが最新弾のカードからしか選べない以上、ほとんどの場合は「この店舗大会のためだけに新たにデッキを組む必要がある」という状況にあります。
どうです?
「なんだか面倒だな……」
と、なってきませんか?
これが、日曜日の秋葉原でも参加者6人だった理由です。
Q.E.D。
実際、動画配信者による環境考察などが盛況であるデュエマにおいても、今回の店舗王決定戦で環境考察をしていたデュエチューバ―は(元々、競技デュエパというマイナーフォーマットをメインに扱う独自性のある)ハレスリーチャンネルぐらいだった気がします。
他にもいたらごめんなさい……。
でも、ですよ。
ということは、
イチからコンセプトを考えて、
カードプールとにらめっこして、
自分のデッキを組まなきゃいけないわけですよね?
どうです?
なんだか、ワクワクしてきませんか!?
新弾が発売してから一週間もすれば競技プロやインフルエンサーが「結論構築」を発表してしまい、皆がそれをコピーして微調整していくのが最適解となった現代のTCGにおいて……こんなことをする機会はめったにないじゃないですか。
まぁ、そのせいで行きつけのお店では参加者0人だったんですけど。
前置きが長くなりましたね。
そういうわけで、今回使用したデッキの紹介に移ります!
【自然単「K」+9+9+9】
パートナー:《「K」+9+9+9》
文明:自然、ゼロ
このデッキのコンセプトは明確です。
2ターン目にマナブースト呪文を使い、
3ターン目にマナブースト呪文を使い、
4ターン目にパートナーを召喚。
パートナーの効果で2~4マナブーストできるので、
5ターン目には9~11マナの大型制圧カードを使用。
そのままゲームをコントロールしていきます。
このデッキのポイントは、圧倒的なまでの再現性です。
本来、60枚のハイランダー構築となるデュエパでは、動きの再現性を取るのが難しくなります。
ところが、このデッキの場合
①2ターン目に唱えるマナブースト×2枚
または、
①2ターン目に唱えるマナブースト×1枚
②3ターン目に唱えるマナブースト×1枚
のどちらかが手札に2枚あれば、
パートナーを確定召喚できる特殊ルールのおかげで、
「出れば勝ち」クラスの大型制圧クリーチャーに確実にアクセスできます。
ちなみに①は59枚中16枚。
②は14枚の数が投入されています。
初期手札が6枚であることを考えると、
要求値はかなり低いものになりますね。
本来、こういったビッグマナデッキは手札の確保に苦労するのですが、今回は「初期手札が通常よりも1枚多い」「パートナーは手札を消費せずにパートナーゾーンから確定召喚できる」というデュエパ独自のルールによって息切れを防ぎつつ、マナゾーンからカードを回収するカードや、マナゾーンから召喚可能となるカードを多用することで、自然文明の単色デッキでありながら、疑似的なドローソースも確保しています。
本来のデュエパの場合は対戦相手が3人いるため、
こういった制圧カードを早期に出すことでヘイトを買い、
集中攻撃を受けてしまうという弱点があります。
(実を言うと、このデッキはSトリガーのような「受け」が少ない)
ですが、今回は目の前の一人を倒せばいいだけのタイマン。
さらデュエパのルールに準じるため、シールド枚数は通常環境よりも1枚多い、6枚になります。
相手がアグロ戦術を取ろうとしても、殴りきるハードルは高くなるという寸法です。
動きの再現性の他にも、このデッキには二つの強みがあります。
一つは、メタクリーチャーが豊富であること。
本来のデュエパでは、パートナーに合わせて専用に特化した構築をされた場合、相手のパートナー着地を許した時点で大きく敗北へと天秤が傾きます。
そのため「手札以外からカードを使えない」といったメタクリーチャーで牽制する必要があるのです。
四人対戦の場合には自分が出せなくても他の誰かが出してくれることもあるので、コバンザメのようにそこに引っ付いていく戦法が取れるのですが――今回はタイマン仕様であるため、メタクリーチャーは自身で用意する必要があります。
《とこしえの超人》《場和了GO-YAMA-58》といった強力なメタクリーチャーを多く抱える自然文明をメインにすることで、ハイランダー構築でありながら充分な数のメタクリを採用することが可能となり、この点でも動きの再現性が高くなるのです。
もう一つの強みは、墓地メタが豊富であること。
実際のところ、最新弾から採用できるパートナー候補の数は多くありません。
条件を満たすものだけでも18枚、
実用レベルに限れば7枚前後といったところです。
その中でも特に強力なパートナーが《アビスラブ=ジャシン帝》であり、このクリーチャーをパートナーにしたデッキは必然的に墓地利用カードを多用する【アビス】基盤のデッキとなります。
このデッキに対して特に有効な《若き大長老アプル》や《お清めシャラップ》を自然と採用することが強みとなります。
ちなみに他にも有用なパートナーである《極の虚 ジャシン=ヴリドガルド》にも墓地メタは有効です。
鉄壁の防御力を誇る《~そして覚醒へ…~》パートナーデッキには各種制圧効果を持ったクリーチャーを並べて安全に殴ることが可能。
爆発力の高いドラゴンデッキである《永炎の竜凰 ボルシャック・バクスザク》や《剣轟の団長 ドギラゴン王道》には各種コスト指定メタや、ドラゴンデッキを単独で詰ませる力を持つ《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》と、それぞれ回答を用意している形になっています。
もちろん、受けが弱いため相手が強気に攻めれば負けがちだったり、手札が細いためハンデスが強く刺さるなど、研究が進めば弱点は多いデッキではあるものの……「そもそも競技勢がそこまで本気で研究していないマイナーフォーマット」ということもあって、今のところはかなりやれる気がするデッキとなっているはずです。いや、そう信じたい。
そんなわけで、今回は特殊レギュレーションのデッキを召喚しました。
来月の中旬ほどまでやっているようですので、
興味がある方はぜひ独自のデッキをぶつけてみましょう!
そんなわけで、今後も『リミテッド・ワン』をよろしく。
カゲ妹も出てるよ!(宣伝)