実は、すでに別途カクヨムに掲載している中短編にも、大きなくくりでは本シリーズに入る作品がふたつほどあるのです。
ひとつは、転生ロリババァ物『巡恋華』。アレのヒロインの藤堂加奈子が冒頭で入学した「今年から中等部が設立されたとある私立学園」というのは、星河丘のことだったりします。
もうひとつが『まほじょッ!』。あちらも舞台が星河丘で、主人公&ヒロインが通っているのは星河丘学園の中等部。実は加奈子とアルキャロは同級生です(さすがにクラスは違いますが)。
なぜ、私が(これらの作品を書いた当時「星河丘」を舞台にしたかと言えば──学園物で新たに設定を考えるのがめんどくさい……からではなく。
ひとえに「“双葉あると”が保険医として常駐しているから」ですね。
この人、別の世界線である『太陽系歴シリーズ』におけるキャリオ・スレー学長と特定の分野ではタメが張れるほどの天才かつマッドです。キャリオ氏が悪魔の契約によるチート持ちであることを考慮すれば、むしろ素でソレに迫る能力を持つあるとさんマジ天才/天災かも。
何か話を進めるギミックに困っても、デウス・エクス・マキナ的存在のあるとサン出しておけばいいや……という安牌思考が無かった、とは言えないでしょうね。さすがに頼りきりになるとマンネリ化するので、何本か関連作を書いたあとはしばらく封印しましたけど。
※なお、付け加えると、「名札交換」シリーズの第一話に登場するちびっこカップル「充とみちる」や「泳げ、チハヤちゃん」のちはやとクルルも、中学進学時に星河丘に進んでいます。