• 現代ファンタジー

インスタント・マギ第二集をWEB公開していこうと思った流れ――

 
【インスタント・マギ(イラスト:小船井充 with ufotable)】

 は、2016年にKADOKAWAさんから”ノベル・ゼロ””というレーベルが発足しましたときに、その創刊ラインナップの一つとして発売されました。

 あえて包み隠さずお伝えしますと、この作品は、大変いわゆる”好評”でした(筆者はこれのおかげで2年近くなにもせずに海外に行きながら暮らしたわけですから・・・)。ならばなぜその続巻が出てないかというと、これはもう、完全に理由はたった一つ、筆者が遅筆だったからです(一巻発売から一週間をまたずに長期の続刊を打診してもらえた贅沢な作品なのに・・・)。

 客観的に見るとスランプ・・・というものだったのかもしれないのですが、完全に書けなくなるとか、小説がイヤになるとか、そういうのは全くありませんでした。じっさい書けてない間でもキャラクターたちはどんどん物語を進めていきまして、どんどん書くことも増え、ネームも増え・・・なんといいますか、恐らく私は基本的にどこまでいっても『マンガの人』で、小説を描くのは難しい・・・ということなのでしょう。

 私は、基本的にまずネームで描いてしまいます。で、そのネームを元に小説に頑張って戻していました。セルフノベライズ状態です。たぶんこれが驚異的な遅筆の原因だったのではないでしょうか。

 だった、と過去形なのは、ほんとここ一年くらいで、ネームを脳内でやることができるようになり、いきなり小説でだすことがなんとか可能になってきました。ので、これはやっと2冊目はここで終わり、としているところまで行けるかも知れない、というのが見えてきたので、KADOKAWAの担当編集(一巻のスカウト時からずっとお世話になっていて土下座してもたりない方)さんに連絡と相談をしました。

 WEBで公開したいです、と。はい。完全に私からのお願いでした。
 私個人としては「締切を3年以上のばしている」という恐るべき現状のライトノベルが、まさか今更書き上がっても、何もなかったかのように紙の本で印刷してもらえるとは流石に思っていません。編集部さんがいつも優しいのが、信じられないくらいで・・・で、それと本業(あえてこう描きますが)のマンガの感想に「インスタント・マギも待っています」というお優しい激励を、ずっと、ずっと届けていただいていて、それがもう本当にありがたくも、申し訳ない気持ちも募り、これは流石に、お金をトラないカタチで読めるようにするべきだろう、と思いました。できることなら、少しでも早く――。

 ながながと、要は言い訳を書き連ねましたが、このような感じなのでした。お待ちいただいた皆さま、本当にすいません。そしてありがとうございます。でも、キャラクターたちのことは心配なさらないで下さい。みんな、みずみずしく壮健です。

 公開予定はクリスマスを予定しています。理由は、本編もまた、クリスマスから始まるからです。

 WEBで小説を読む――ということに不慣れなので、読みづらいようなアップをしてしまうかもしれません。そういうときは、コメントやツイッターなどから、ぜひアドバイスなど、教えて下さい。
 
 先んじて、ノベルゼロ創刊時の購入特典であった外伝小説をまずが公開出来ないか考えています。一巻をすでにお読みの方で、特典をお持ちでないかたは、ぜひ2巻本編スタート前に目を通していただければ、ちょうどい順番ではないかと思います。

 長々と読んでくださり、ありがとうございました。そして今更ながら、インスタント・マギの第一巻を、ずっとずっと読んでいただき(いまだに電子書籍でけっこうな数が読んでもらえていまして・・・)ありがとうございます。果報者の執筆者だと思っております。心から。


 青木潤太朗



 

 






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