42話に引き続き、主人公の元人格、ナジィカさんの語りです。
とても5歳のおこさまの精神構造ではないですね。坂谷くんの影響&環境とメアリーさんの暴挙が原因でしょう。
坂谷くんが前向きに走ると、逆方向に歩いていくのがナジィカさんです。
ただいま全力後ろ向きなお子様です。
メアリーさんが好きすぎる子だなと前々から思っていたのですが(そーゆー設定にしたのはあたくしですが)愛だけでなく罪悪感と後悔に囚われているのだと知り(書きながら気づくこともある)不憫な息子だとちょっと凹んでしまいました。
後ろ向きゆえに坂谷くんのように『罪を背負って生きよう』ではなく『立ち止まって懺悔しつづけよう』となるお子ちゃまです。
でも、能天気坂谷くんにちょびっと影響されてもいるよーなので、いつか前を向いて快活に笑う日が……くるかしら、くるといいですね。
さて、本編がシリアスモードなので、こちらで小ネタを一本。
マイエンジェルのgavialさまとのやり取りで生まれたネタです笑(ホントにやりよったコイツっ!とオート突っ込みをいれつつ先に進む↓)
坂谷くん「姉さん事件です!」
炎王「女になった記憶はないが、何事だ」
坂「あれ、このやり取りどこかで……いや、いい!それよりも事件です!」
炎「だから、何事だ?また星でも落ちてきたか?それとも心臓《ハート》を狩って来て欲しいのか?」
坂「(そーいや、炎王再登場の40、41話のハートの数がすごかったけど、え?マジで狩ってきたのコイツ?それともこいつがイケメンだからか?顔か?顔なのか?)」
炎「どうかしたか?」
坂「いや……俺が主人公なのになぁ……いけめんはぜろー。って、そーだった!俺にも春が訪れそうなんだった!ぐふふ聞いてくれよ!ついに!ついに俺にも、俺の事を『好き♥』っていってくれる女子が現れたんだ!可愛い女子が!」
炎「ほぉ、どこの身の程知らずな精霊だ?王の主を惑わすとは」
坂「いや、天使ですけど」
炎「それは人が勝手に名付けた精霊の別称だろう?さぁ、どこの精霊だ?」
坂「どこのって言われても……っーか近い近いっ、ちょっと離れて」
炎「ソイツは一日でいくつの国を滅ぼせる力を持っている?」
坂「なにその質問!」
炎「ちっぽけなこの国など、瞬く間に焼き尽くせる俺ほどにソイツは強いのか?」
坂「俺の守護精霊の強さ基準がおかしい!」
炎「千歩譲って、この国を水に沈めるほど力をもつ水の王程度の存在ならば、まぁ、主の側に傅《かしず》くことくらい赦してやろう」
坂「何様!お前何様なの!」
炎「?主の守護精霊で炎の精霊を統べる王だが?」
坂「あー……そーでしたねー王さまでしたねー。そんな傍若無人な炎王さまの人気はいまこの瞬間急落だざまーみろ」
炎「?よくわからぬが、俺は雑多な精霊どもにどう思われようがどうでもいい。お前が俺だけの主ならば他はどうでもよいのだが?」
坂「……あ、そーですか、あと近いっ!距離が近いから離れて!」
炎「別に俺は支障ないが」
坂「俺はありまくりだから!パーソナルスペースを守っ、こら勝手に抱っこするな!おろせー!」
炎「(まったく目を離すとすぐにそこらの精霊をたぶらかしてくる……暫くはこのまま見張っておらねば)」
坂「無視すんなー!」
ちょっと自慢したかっただけなのに、散々な目にあった坂谷くんであった。