「二人の王太子殿下と婚約してしまいました」完結しました。ご愛読ありがとうございました。
ちょっと題材選びに失敗してしまい、やや完成度に不満が残る結果となりました。というか、書くのが物凄く大変でした。
何でかと言うと、途中からキャラクターが可哀想になってしまったんですね。
三角関係だから仕方ないんですが、選ばなかったオルセイヤーは可哀想だし、親友と争わなきゃいけないアステリウスも可哀想だし、どっちかを選ばなきゃならないリュビアンネも可哀想。書いてて可哀想過ぎて作者のテンションが下がる一方になってしまいました。
しかも後日からキャラクターが語る形式ですから、語り手もあんまり良い思い出では無いから、語り手のテンションも上がらない訳ですよ。
その結果、物語全体のテンションと勢いが無くなってしまい、書くのに苦労する結果となったわけです。
アイデア自体は良かったと思いますし、キャラクターも関係性もいい感じだと思うんですが、とにかく私に向かない題材だったと言うしかありませんね。もうちょっと情緒的に書くか、キャラクターに寄り添ってもう少しメロドラマさせないと題材が生きませんね。
やはり私はお互いに愛し合ってその愛のパワーで困難を吹き飛ばすくらいの作品の方が好きですし、書きやすい事が良く分かりました。多分次はそんな作品を書きます(笑)。
でも何とか完結しましたし、キャラクターは良いキャラクターになりましたし、一応狙った所に落とし込めたので、これはこれで良いのではないでしょうか。反省も収穫です。
ご愛読ありがとうございました。次回作もよろしくお願いします!