まあ仮に小説の神様が実在したとする。精霊でも言霊でも呼び名はなんとでも。今は作家志望者が数百万人もいるそうだから神様だって一人一人面倒は見切れないだろう。そこで神様も分業制になってプロの一流作家はS級とかA級の担当。ごまんといるネット投稿者はC級とかD級の神様が担当するのだろう。
文章を書くというのはそれだけで特殊能力なので、担当神が下級といえども、ときにはよい作品を書かせてくれる。そんなときにはああ、ありがたやーと素直に感謝する。
ただねー、ランクに関係なく神様というのは気まぐれだ。
よそ見されるとこちらはいきなり駆けなくなったりしてそれはもう七転八倒だ。これは苦しい。でも神様は偉いのだ。人間さまの都合なんて考慮してくれない。一行も駆けなくて泣いててもお構いなしだ。神様はホント気まぐれなのだ。
僕は今「晴れ、ときどき冒険」なる物語を書いているが、この神様の気まぐれぶりが極端でため息ばかり。
第一部は一ヶ月で書けてしまってそれはもう楽しかった。
第二部(今連載中)は三ヶ月くらいで完成。まあ普通だ。
第三部は……○年かかった。気まぐれな神様はどっかに遊びに出かけていたらしい。ものすごく苦労してなんとか終わらせた。
で、気を取り直して書き始めた第四部がついさっき完成した。なんと一ヶ月で書けちゃったよ。久々に創作の喜びを知ったね。神様ありがとう! 感謝感謝。ストーリーをシンプルにしたのが勝因と思っている。イベント少なめが功を奏したか。
さて次の第五部はどうなるんだろうね。 気まぐれな神様、頼むからよそ見しないでね。