「俺のムスコを貸してくれ?!」完結について

御読みいただきありがとう御座います。
なんとか、書き終えることが出来ました。
当初完結後削除する予定でしたが、なんとかネット内の賞に掲載したまま応募できることを確認し、拙作を置いていくことに決めました。
 
さて、書き始めは一か月で書き終える予定が途中でスランプに入ったり、色々なものがブッキングしてしまったりしました。
一方で各掲載サイトでは、日間ランキングや週間ランキング、ピックアップされたりと自分が想像していた以上に取り上げられて、読んでくれる方も想像以上に増えました。
 

スランプもありましたが、俺ムスを書いている間は本当に楽しくて、当初から考えていたプロットに沿って大きな軌道修正もなく終わりました。
あっさりとしていて、ちょっと寂しいくらいです。

当初“某大賞”に応募しようとしていて、何を書こうかなぁと思っていました。丁度私が文学フリマというイベントで、サークル活動を終えたところだったので、漠然と(こういうの、高校生の時に友達とわいわい参加できたら楽しかっただろうなぁ)と思い、プロットを切り始めました。


文学フリマ。文フリは非常に楽しいところです。
初めは一般(買う側)として参加しました。
出店者は結構静かな人が多いのですが、本を手に取り、開くと、いきなり顔にパンチを食らうほどの衝撃があるんですよね。
文章も拙いし、オチ弱いし、突然話が盛り上がるし、読者の私を振り回すのに、読者の私は目の前の出店者に文句が言えないんです。

なぜなら、その本はその人が書きたくて書いて、表紙から何から全部自分でして、お金を支払って製本しているから……。
そこには“私はこのお話を書きたいんだ”っていう気持ちしかないんですよね。
そこへ私の“こうしたほうがいいんじゃない?”は、熱意に水を差すようですし、おこがましい行為に感じたんです。
同時に、文学フリマってなんて素晴らしい空間なんだろうって思いました。

ウケないから、流行りじゃないから。
そんなことはどうでもよくて、ただ“書きたいから書く”というシンプルな世界だったんです。
 
 
そこで、霜田というキャラクターを考え、それを支えるサポートキャラ(洋次)を考えました。

恋愛や、様々な感情は読み手の方の解釈にお任せ致します。

ただ、霜田は素晴らしい作家です。
誰にも読まれず、それでも作品をどんな形でも完結させました。
そんな霜田に、たった一人でも「面白かったよ」と言ってもらえる気持ちよさを味わってほしかったのです。


話の最後で、霜田は身内贔屓一切なく作品自身を評価してもらえます。
これは既に絵師として認められている洋次にはわからないかと思いますが、『自分のことを全く知らない人が作品を良かったと評価してくれる』は奇跡みたいに素晴らしいことなんです。

きっと、霜田はこれからも作家活動を続けるでしょうし、辛いことがあったとき、何度も猫谷の言葉を思い出すと思います。


あまり作品の中で全てを書ききれていませんが、霜田というキャラクターが冒頭よりも成長させられて、私はとても満足しています。
 
 
それもこれも、私が何度もスランプになったとき、感想やコメント、色々なものに助けられたから完結することができました。
大げさに書いているわけではないです。
本当にありがとう御座いました。

 
水曜日から番外編を少しアップする予定です。
よかったらどうぞ。

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