老猟師の話・第31話「丿(へつ)の家を継ぐ者」upしました!
この話の中では瑞雲は、敵役で、まあひどい奴なんですが、それでも騙されて陥れられて、壺で煮られるところまでいっても復活して異能の力を身につけ、司領の若き支配者になるあたり、ちょっと痛快だったりです。
「丿」と「司」は、「同」という氏を分解して造られた二つの氏族でした。この「同」の上下をひっくりかえすと、頭と腕が煮られている鼎の象形文字になります。「丿」は呪いの術そのものを受け継ぐ家、つまり呪いのソフトウェア、「司」は、その儀式そのものハードウェアを受け継ぐ家になっています。坊城家は、そのための材料を供給する家という役割でした。
このへんからぼちぼちノンストップになります。もうしばらくどうぞよろしくお付き合いください。