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死に乙女ゲー、記録25の前田さん事件について。※ネタバレなし

 創作論で書くことでもないので、例によってここに書きます。
 主人公が冤罪を被った前田さん事件は、私の実体験から来ています。
 私の場合、相手が能動的にハメてこようとしたわけではなく、
 階段から落ちて怪我をした子がおり、「何かの拍子に」転落する原因になった容疑者が、私ともう一人。
 もう一人は被害者の友達で、被害者がその子を庇う証言をした為に「じゃあ、君しかいないね」
 と言う流れでした。
 結果、私が面白半分に脅かした事になりました。
 後の、教師に言われた事や22時までの軟禁については、ほぼ実話です。
 主人公の中学時代と私の中学時代では結構世代が違うので、荒唐無稽な描写になってしまっているかも知れませんが。
 
 かつて痴漢冤罪事件が報道されていたとき、何故被害者の方が自白してしまったのか、一度は不思議に思いました。
 けれど、この時の事を思い返して、すぐに腑に落ちました。
 中学生にとって、自宅とコンタクトが取れないまま22時まで閉じ込められると言うのは、非常なプレッシャーとなります。
 本作では、誰かの都合による因果の逆転“果因”の歪さも裏テーマのひとつになっていますが、
 私の中学時代のケースでも、恐ろしいのは、教師たちはおろか、私自身が、
「僕も友達とふざけあってたし、よく考えたらその時に驚かしてしまったか、ぶつかったのかも?」
 と、ありもしない設定を付け足して、自分の冤罪に整合性を取ろうとしてしまったことです。
 
 告発者に悪気があるにせよないにせよ、冤罪と言うのは実に簡単に引き起こしてしまえます。
 この過去もあり、私は、ブラック前職で更衣室のロッカーに鍵がついていなかったことも、恐ろしくてしかたがありませんでした。
 
 長くなりましたが。
 親御さんや家族は、一言でもいいので「本当にお前がやったのか?」
 ともう一度訊くだけでも、例えそれでも冤罪が防げなかったとしても、色々と違ってくると思います。

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