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怖いと思う事。

こんにちは、風宮です。
最近、この最初の一文に代わる出だしを考えようとしているのですが、なかなか難しいなぁと思っています。まぁ、それは別の機会に。

今回は、最近とても怖いなぁと思う事についてです。執筆に関わる事でもあるので、近況ノートで少し書かせていただきます。
ずばり、「盗作」についてです。

この時点で、ご不快に思われた方はこの先のお話をお読みになられない事をお勧めいたします。

では、以下本文となります。

どの時代にもあった事でしょうが、近年はWEB小説という媒体が生まれた事で簡単に自分の作品を投稿できるようになり、多くの人が新しい作品を生み続けています。
それはとても素晴らしい事で、私だって若輩者ですがその中で活動する一人です。

ですが、だからこそ怖い事もあります。

私は一度、異世界ファンタジーの作品を削除したことがあります。その理由は、有名な作品に似ている作品があることに気がついたから、です。
もちろん私はその作品を知らず、ある人から「似てない?」と指摘されて初めて知りました。私は、自分が考えた完全オリジナルの世界のつもりで書いていました。ですが、あまりに設定が似過ぎていて、精神的に書くのが辛くなった事、そしてその作品の権利を侵害しない為に私は作品を削除しました。

今、どんなジャンルの作品でも少なからず、無意識であれ「既存の作品に似てしまう」事は多いのではないでしょうか。
特に、異世界・現代ファンタジーなんかはその最たるジャンルだと思います。魔物転生の物語を書けば、いくつかの有名な作品との類似点が少なからず目に入る。そもそも、乙女ゲームを元にした世界に転生するなどというのは元を辿れば全てパクリになってしまうのではないか。などと考えてしまうのです。
最近の創作というのは(うまく説明できてないけれど)、テンプレートを使ってどれだけ自分の個性を、独創性を表現出来るかが問われているような気がします。

まぁ、私の周りの方達は全く新しい世界を次々に生み出される素晴らしい方達なので、その辺りについてはあまり詳しく掘り下げる必要はないかもしれませんが。

少し話はズレるのですがね、私はカク友さんに本当に恵まれました。本当に、すごい方達なのですよ。その人達の作品を読むたびに、「すごいなぁ」と思って、自分の何番煎じかわからないような作品と比べて落ち込んで、憧れて、嫉妬して、それでも最後は、尊敬するのです。その人に良い事があったら、自分の事のように嬉しく思えるくらいには、憧れと尊敬の念を抱いています。

めちゃくちゃ恥ずかしい暴露をしちゃいましたが、話を戻します。

この情報化社会に生きる中で「どの作品にも影響されていない、完全オリジナルだ」と胸を張って言える作品を作るのは、きっと難しい。

だって、自分の作品と何処か似たような作品が、自分の知らぬところで既にある可能性だってある。
自分が読んで「なんだこれは……‼︎素晴らしい‼︎」と思った作品に無意識下で影響されている事は、否定出来ない。

そんな中で、それでも懸命にオリジナルの世界を生み出すのは、とても難しくて……同時に、なんて面白くて素晴らしいのだろうとも思います。

「怖いからやめる」という選択肢を取れない以上、私はきっと「小説を書く」という行為にとっくの昔に魅了されているのでしょう。……WEBに小説を載せ始めてからまだ一年にも満たない若輩者ですが。

それでも、毎回投稿するたびに怯えてしまいます。
「これは、自分で考えた自分の世界だ。……でも、パクリと思われてしまったらどうしよう」と。
特に、今書いている異世界ファンタジーは魔物転生のお話なので……どうしても、書きたい物語とは別に「似てないか」「大丈夫か」などと思いながら書いていますし投稿しています。

私が創作を始めたきっかけは、「この物語を私が書くとしたら、一体どんなキャラクターを出してどんな構成にしただろう」という、現実逃避の妄想でした。私は……なんというか他人との境界線が曖昧で、周りに良くも悪くも影響されやすい性格をしています。そして、強烈な印象を受けるとすぐそれに感化されてしまいます。

だから、無意識の間にそういうのが作品に出てしまったら……私は活字中毒で毎日なにかしらの作品は読んでいるので、読んだ作品に影響されて「盗作」のようになってしまったら……そう思ってしまうのです。

自分の作品がパクられるなんて事は無いと思うのですが……私は、自分が「盗作」などという忌むべき行為の加害者になってしまうのが怖い。
自分が「気をつけなければパクってしまう」などという浅はかな人間ではないと信じたいですが、それでも、怖い。

何かを創り出す者である以上、たくさんの事を覚悟して活動しないといけないのはわかっているのですが……逆もありますけど、体調が悪くなると、ついついそれに影響されて精神的にも弱くなってしまいますね。今日は、いつも以上にグルグルと色々な考えが湧いてきてしまって……。

これからも、自分が誰かを傷つける加害者とならないように気を引き締めながら創作活動を頑張っていきたいと思います。

長文で弱音を失礼しました。それと同時に、この近況ノートでご不快になられた方がいらっしゃいましたら謝罪させていただきます。

15件のコメント

  • こんにちは。うさ民です。
    近況ノート拝見させていただきました。不快どころか、風宮様の謙虚で真っ直ぐなお人柄が伝わってまいりました。また当方が学ばせていただくくだりも多く、興味深く、かつ風宮様のお心遣いに頭の下がる思いです。
    風宮様の様々のお考え、憧れ、夢が素晴らしいですね。
  • とても共感できます。
    私は異世界ファンタジーを書かないのでよくわかりませんが、テンプレートってどこまでがそれなんだろうと不思議で、そして、どこからが盗作なのだろうと怖い気持ちです。
    似てるというのはどこまで許されるのか。
    世の中には物語が溢れ過ぎていて、全く新しいものを作り出すことの方が困難になってきています。
    自分が加害者にならないように。私も気をつけたいと思います。
    その一方で、例えば、ある人とある人が同じようなことを思いついたとしても、書く人が違えば、感性も文章も違うので、全く同じものにはならないとも思うのです。
    もちろん、故意にパクるのは罪です。
    でも、創作をする以上、同じアイデアが思い浮かぶことはありえるという事実を受け止めつつ、恐れ過ぎずに書きたいと思ってしまいます。私はきっと、風宮さんよりしたたかなのでしょうね。苦笑
  • うさ民さん、コメントありがとうございます……‼︎
    わ、私などには過分なお言葉の数々を、本当に感謝します‼︎

    そんな学べるような部分がありましたでしょうか?
    ただただ私の
    「何かから影響を受けるというのが、悪いことばかりじゃなくてインスピレーションとなって執筆の助けになる事もあるのはもちろんの事で大前提なのですが、受けすぎるのも良くないよねぇと思います」
    というような持論を展開していただけなのですが……。

    ですが、もし何かうさ民さんの心に触れるような部分があったのであれば、とても嬉しいです。

    そ、そんな素晴らしいだなんて(照)
    私は別にまっすぐなわけじゃなくて、ただ自分の事を否定されるのが怖くて怯えているだけなのですよ……。

    ただ、画期的な設定を生み出した方の事を踏み躙る事なく尊重した上で、私に出来る最大限に素晴らしいものを書く事が出来たらなぁとだけは、思っています。
  • 天音さん、コメントありがとうございます‼︎

    異世界ファンタジーにはいわゆるテンプレートと呼ばれる展開(乙女ゲーム世界への転生だったり、魔物転生だったり)が沢山あるのですが、それって一番最初にその物語を考えた人は、自分が考えた画期的な設定が、さも当然のように他の人に使われるという事で……あまり良い気分ではないだろうなぁとか考えてしまいます。

    天音さんがお考えのように、「似ている」というのはどこまで許されるのか、どこからアウトなのかの明確な線引きがないですし、多くの作品がある事で「こっちと被らないようにこういう設定にしたら、今度はこっちと被ったぁ⁉︎」みたいな事もあり得る世の中になっています。
    本当に、「盗作」というのは忌むべき行為でありながら明確なものではない、気付かぬうちに加害者となってしまう可能性があるものなので……とても怖いです。

    私は精神的ダメージに対する耐性がクソ雑魚なので、多分自分が考えてオリジナルだと思っていた物語に「パクリじゃないですか?」と言われると「パニック&申し訳なさでいっぱい&自分の考えた世界を否定された気分」というような鬱状態になってしまうので……ですが、そうですね。天音さんの言う通り、恐れ過ぎずに書いてみようと思います……‼︎

    ……恐れ過ぎずって、どうやるんでしょう?
    仕方がないので、自分のできる範囲で自分の出来るように頑張ろうと思います‼︎
  • 風宮さんの聡明さと真面目なお人柄が伝わって参りました。自分が加害者になってしまうことが怖い。私もその心配しかしていませんでした。←これだけの気持ちで余計なことを言ってしまいました。ごめんなさい。感性が似ているとすれば素晴らしいと思える点も似ているのではないかと勝手に喜んでいます。
    便乗するわけはないのですが、短歌を描き始めた頃に「凄く好きな世界観が出来上がった!」と思った後で冷静に読み返してみて、好きな歌の歌詞に似ていることに気が付き削除したことがあります。短歌を投稿する時は同じ言葉を用いた作品が無いかと検索はかけていますが、ストーリーや設定になるとそれも難しいと今こちらを拝読して初めて思い至り勉強になりました。
    長文・乱文失礼いたしました。
  • 茅花さん、コメントありがとうございます……‼︎

    全然大丈夫ですから、本当に気にしないで下さい‼︎
    むしろ、自分の中で考えを深めて整理する良いきっかけとなりました。感謝します。

    私はまだ拝読させていただいた茅花さんの作品は少ないのですが、とても素敵な言葉を紡がれるなぁと感動しています……‼︎感性が似ているのであれば、そして素晴らしいと思える点が似ているのであれば、とても嬉しいです✨

    設定やストーリーの流れだと、検索をかけたとしてもあらすじだけではわからないような事もありますから……どうしても、知っている人からの指摘などでないと「似ている作品があるかどうか」がわからないことが多いですね……。
    そもそも、「どこまで似ていたらパクリだと思うか」というのが主観的なものですので、中々難しいのではないかと思います……。

    なるほど……確かに、短歌であれば投稿前に「検索する」という方法がありますね。勉強になります……‼︎ありがとうございます✨
  • 音楽のメロディなんかがそうなんですが、既存のいかなる作品にも似ているところがない作品を作るのは無理です。逆に作者が他作品を意図的に流用しない限り、まるまる文章が似るということもほぼありえません。
    大切なのは風宮さんやコメントされた作家さん達のように、盗作にならないように意識することだけかと思います。要は意図的な文章やプロットの流用はしない。そこだけ気を付ければ必要以上に怖がる必要はないと思います。

    例えば、風宮さんのヤモリの作品を、私は転スラみたいでおもしろい!と書きましたが、これは全然セーフです。たぶんヤモリがスライムでもセーフです。なぜならお同じスライムでもストーリーが異なるからです。じゃないと例えば鬼や吸血鬼の話を誰も書くことができなくなります。

    いろいろな作品にいい影響をもらって、思うように自由に書かれていいのではないかと思います。怖がらずに才能をもっと開花させてください!! 不安になったらお互い、カクヨム作家同士助け合いましょうね!
  • タンティママンですわよぉ〜♡
    (((o(*゚▽゚*)o)))

    アタシは、昔の仕事柄ね著作権問題には敏感なもんでね、Google先生にお伺いをしましたぁ
    『小説 ヤモリ 転生』
    そしたら、エブリスタで
    武藤 径って人が
    『転生したらヤモリになった』って短編を出してたの…

    でもね、落胆しないで!
    サクっと読んでみて落語のハナシ調のショートコメディで似ても似つかない内容だったわよぉ〜♡
    (((o(*゚▽゚*)o)))

    だから安心して大丈夫!
    (=´∀`)人(´∀`=)

    Google先生で出てこないってコトは高確率で世に出て無いと思ってイイと思うのよ
  • コメント失礼致します<(_ _)>

    私も本拠地で書き初めの頃、似たようなご指摘コメントを1度だけ頂いたことがあります。
    結果的には全くの別物のストーリーなのですが、主人公のセリフの言い方が当時の流行り出しの『俺様的社長』という、ただそれが似ていただけで辛辣なコメントを頂いたという経緯ですが、当時はショックが大きくて。
    結果的には昔も今も変わらず、王道からはかなりかけ離れた作風で執筆してます。
    当時から王道やテンプレはどうも苦手で、流行に逆らうのが我流だとブレないで行こうと決めています
    それでも、こういうスタンスを気に入ってくれている方は有難いことに沢山いらっしゃって、上記の作品は数千万PVの代表作となりました
    (カクヨムには公開してませんが)

    世には自分が知らない作品なんて腐るほどありますよね
    その一部が似通ってしまうのはどうしようもないこと
    けれども、最初から最後まで、セリフやキャラの年齢や職業などまで似ているというのはそうそうありません
    大丈夫ですよ~
    王道やテンプレを書けば似るのは当たり前ですし、王道からかけ離れていても、何かしら似てしまうものです

    自信をもって、素敵な作品を生み出して下さいね
  • 著作権問題では『嫌な目』にも『良い目』にもイロイロあったからぁ〜
  • 三杉さん、コメントありがとうございます‼︎

    なる、ほど……完全に何にも似てない作品を作るのは無理だけど、逆に盗用にならないように意識して書けば盗作となる事もない、ということですか。確かに、そっか……鬼と戦う作品とか吸血鬼と戦う作品って、沢山ありますものね。そして、そのどれもが違う良さがあるから……。

    例えがわかりやすい説明で、スルッと入ってきました‼︎
    少し肩の荷が降りた気がします……‼︎
    本当にありがとうございます✨

    もう少し視野を広く持って、自由に書いてみたいと思います‼︎
  • ママン、コメントありがとうございます‼︎

    内容が似てなくて良かったです……‼︎
    今度からは一度キーワード検索でGoogle先生にお伺いしてから投稿します……一瞬、本当にヒヤッとしました(笑)

    Google先生は優秀ですものね……‼︎
    先生に聞いて大丈夫そうだったら、確かに自信を持って投稿できる気がします✨

    本当にありがとうございます‼︎
  • 蓮条さん‼︎コメントありがとうございます‼︎

    いやぁ……セリフが少し似てただけで指摘を?
    厳しいですね……私だったら確実に泣く(苦笑)

    流行に逆らっていくスタイル……‼︎かっこ良すぎです✨
    数千万PVは、なんかすごすぎてすごいです‼︎(語彙力その他が低下中)

    王道から外れても部分的に似てしまうのなら、確かに王道を書いたら似るに決まってますね……‼︎
    もう少し自由に、恐れすぎずに活動してみようと思います‼︎
  • はじめまして、自分もどの小説書くときにも
    恐々としています。
    やはり、何かに影響受けて書いてるところもあるだろうし、
    はじめからすべてオリジナル!と言えるかと言われると…
    とても難しいですよね(´;ω;`)
    それでも、自分なりに考え編み出したお話だからこそ
    勇気出して自信もって出していきたいです。
    (以前、似てるかもと思って削除したお話ありますが…
    いろんな方にやさしいお声いただき、復活させることができました)

    楽しく、素敵な小説を!
    お互いにこれからも書いていきましょうv
  • 文月想さん、コメントありがとうございます‼︎

    どうしても、何も影響を受けていない作品かと問われるとなんとも言えないですよね……。
    「自分なりに考え編み出したお話だからこそ勇気出して自信もって出していきたいです。」というお考え、とても素敵だと思いました……‼︎
    自分で考えて編み出した作品に自信を持てないのは、悲しいですから……私も頑張ってみようと思います‼︎

    文月さんもぜひ、楽しく、素敵な作品をお書き下さい‼︎
    まだ読めていませんが「みっくんの魔法使いの日々」、楽しみにしております‼︎
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