音楽の定義を楽器を使った文化だと考えた時、初めての音楽は呪術だったという『音楽呪術起源説』はご存じでしょうか?
特にこれは日本に当てはまるみたいです。
日本は縄文時代の祭祀遺跡から土鈴や石笛などが発見される為、既にこの時代から呪術儀式で楽器を使っていたとされてます。
そして日本人は海洋民族だったので、水を特に神聖な物として祀っていました。作中に出てくるハシヒメ(天照大神の荒御魂、瀬織津姫)や市杵島姫、貴船のタカオカミなどの海や水の神様が日本に多いのは、その為だとされています。そして女性呪術者が国の酋長なのが当たり前の時代ですから、天候などを神に祈る呪術儀式は盛んに行われていたと考えられます。鬼道を使ったとされる卑弥呼も、そんな呪術者酋長の一人だったのではないでしょうか。
音楽呪術起源説を肯定するなら、日本の音楽の始まりは、雨乞いのような水に関する呪術儀式だったかも知れません。
あくまでも私の仮説ですが。
そんな音楽呪術起源説を元にし、平安時代の怨霊話と、とあるボカロの雨女伝説をミックスしたのが、この【電音の愛し姫】です。
この話を書き出してから実家の屋根が大量に雨漏りしだし、祟られちゃったと思って宇治の橋姫神社に詣でに行ったら、天気予報は晴れだったのに宇治駅に着いたらいきなり雨降ってきたりとかなど色々有りました(笑)
あっ、これお参りの時の雨は神様に歓迎されてるんですよ、たぶんですけど……
ボカロと水の神様という、私の思い入れの強い題材ですが、出来るだけマニアックになり過ぎないようにしたつもりです。
学園ミステリーホラーですが、ラブコメ要素や異能バトルも有りますので、色々楽しめる作品にしたのですが……いかがだったでしょうか?
どうかまだお読みで無い方は、ご愛読の方と評価を宜しくお願い致します🙇
そしてお読み頂いている方々、今まで🔖や★や♥にレビューにPVの数々、本当に有難うございました。
皆様の応援が無ければ完結出来なかったでしょう。
運営公式の愛咲様も、本当に素晴らしいレビュー有難うございました。
【電音の愛し姫】これにて完結とさせていただきます。
でもカクヨムコン通ったら、つづくかも……