基準が曖昧なので、よく分からない。
「リアル鬼ごっこ」の作者・山田祐介さんの作品に、「ブレーキ」という短編集があります。
その中の「サッカー」という作品は、人間の頭をサッカーボールに見立てサッカーをするというシーンがあります。
評価はいいとして、グロすぎて読むのをやめたというレビューもあった程です。
内容がほぼ非現実的、しかも入ってる話で、ほとんど人が死にます。
これは余裕で「残酷描写有り」に含まれても異論はないでしょう。
では今書いている「NO FACE」。これは扱っている題材が殺人なので存在自体が危うい作品だけども。
例えば第6話。
《世界は黒になった。》
セドリックが死んだ際の描写です。前後の文を読んでいない場合、目を瞑ったとも見て取れます。
一方第8話。
《肉片のようなものが壁に張り付いている。
片腕が無い"モノ"や、頭部だけが独立している"モノ"。
それを見た瞬間、吐き気を催すような匂いが一気に鼻についた。
発酵食品を何年も放置したものに、ドブ水を注ぎ込んだかのような、とにかくこれ以上無い悪臭だ。
そして、さっき足元に当たったものの正体も、自分が今こうやって考える脳を収納していた、人間の頭部だ。》
ここは完全にアウトです。「コープスパーティー」に負けず劣らず。
例え一部が緩い表現でも、死体に関する描写が少しでもあれば、「残酷描写有り」と付けるべきだと思うんですよね。
しかし、例えば小説内で、一番残酷な描写が《片目を撃ち抜かれ、その衝撃で背後のボトルは粉々に砕け散って、中身が零れていた。》だとしたら、これは「残酷描写有り」に入るのでしょうか。
私は未だにここがよく分かりません。
ちなみにここ、「Until Dawn」というゲームでエミリーがマイクに撃たれたシーンを基にしてます。「Until Dawn 規制なし」でググれば出ます。
見てみれば分かると思いますが、片目を撃たれただけで、脳が飛び出てたりしてはいません。血は出てるけど。