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おすすめのアニメ映画⑤

・かがみの孤城

昨年「すずめの戸締まり」を見に行った折に何度か予告編やポスターで見て気にはなっていたのですが
何となく行きそびれてて、最近レンタル解禁したので借りて来て見ました。

うあぁぁぁぁぁ・・・・・・劇場で見とくんだった orz

※以下ネタバレ注意

タイトルとは裏腹に、心に傷を抱えている中学生たちの物語なのですが・・・

本作のMVPは絶対に「嬉野君」でしょう、このキャラの活躍は本当に素晴らしい!
彼が居なけりゃ本作はそこらの美男美女がウジウジ悩むだけの佳作物語になってたでしょう。
学校と言う集団で疎外された彼ら。でもそんな彼らも集まってみると容姿で劣る嬉野を蔑(さげす)んで下に見るんですよね。
いじめられっ子が環境が変わるといじめっ子になる、その典型例を見せられた気がします。
そして夏休みの終わり、彼は皆に対して強烈な仕返しをします。彼のこの叛逆は明白に
みんなの目を覚まさせるんですよね。ちっぽけな言葉であっても彼らにはさぞ刺さったでしょう。

嬉野はここまでも「ウザいキャラ」として制作陣が意識して描いてきたように思います。
この集団の中でも自然に「いじめられやすい奴」とのヘイトを集める容姿と行動を取らせて
視聴者にもまた「嬉野だから」と思わせるように仕向けられていたのでしょう。

「いじめはいじめられる方にも原因がある」
「いじめはいじめる側が100%悪い」
よく言われる言葉ですが、この物語の嬉野というキャラを見た上で、貴方はまだ「100%悪い」を選べますか?
選べないなら結局程度の差はあれ、貴方は作中の真田さんと同類でしょう。
かくいう私も嬉野の叛逆のシーンまで「そっち側」でした。そんな事に気付かせてくれただけでも
いい作品だなぁ、と思います。

おおかみさまが完全に自作の何かと被っててショックでしたw

2件のコメント

  • 僕も何年か前に原作小説の方読みました!
    めちゃくちゃ面白いですよね、映画の方も見てここが伏線なんだよね……、みたいな楽しみ方してました笑

    学校に行けない子達のそれぞれの事情や心理描写が巧くて、嬉野くんに感じでは「あっ、ごめんなさい……」ってなる感じで心を抉ってきますよね。

    映画も観た人は原作小説もおすすめですよ! そっちの方はストーリーの伏線や心理描写が細かく描かれてます! 文庫化されてて上下巻に分かれてて分厚いですけど、読み始めたら止まらないので是非!

    って、急に長文コメントすみません……。
  • コメントありがとうございます。

    あ、長文コメントは私の大好物ですが何か?w

    小説が原作なんですねー、今度探してみます。
    この近況ノートには書かなかったけど、思わぬ仕掛けがある作品でしたね。
    あきちゃんがあそこまで重要ky・・・ゲフンゲフン

    映画でよく分からないのが真田さんなんですよね。なんであそこまで
    こじれたのか、彼女の背景を知れるなら小説版も興味倍増です。
    あとあの炎の狼は一体何だったんでしょう・・・・・・おおかみさまのメタモルフォーゼ?
    みんながそのままの姿で戻って来た事からしても丸飲みしたんでしょうか・・・ヘビかよw

    嬉野君は最初画面に出てきた時から悪い意味で目立ってましたねー。
    彼がクッキーで女子に突撃してる時に政宗やリオン達男子勢が
    「女子ばっかじゃなくて俺らにもくれよー」とか言ってたらもう少し
    打ち解けるのが早かったかもしれませんね・・・・・・それが出来りゃそもそも
    城に呼ばれないか。
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