たまには自分語りをしてみます。
私は今アラフィフのオッサンですが、若い頃はコテコテのゲーマーでした。
それも家庭用じゃなくてゲーセン小僧だったんです、マジでかなり重症のw
昼飯代を昼抜きでゲーム代にするなんて当然のレベルで、授業中も当時はまっていたゲームの事ばっか考えていました。
上手くなっても何の役にも立たないのに(当時はもちろんEスポなんて無い)、青春の日々をひたすらゲームに突っ込むゲームバカやってましたねー。
ゼビウスやグラディウス、ダライアスなんかの有名所はもちろんの事、大型筐体の体感ゲームにもどっぷりハマり、それこそ新車が買えるほどのお金が消えて行きました(大馬鹿者)。
鉄拳シリーズではゲー〇ストの全一スコアも出しましたし、攻略記事を4ページぶち抜きで載せてもらった事もありました(プチ自慢)。
で、一番ハマったのは対戦格闘ゲームとして当時一世を風靡した「ストリートファイターⅡ」
その時私が選んでいたキャラクター、これが今の私の物語を描く根幹になっているのは間違いないでしょう。
スモウレスラー、エドモンド本田。
力強さ、豪快さを兼ね備え、卑劣さとは無縁の一本筋の通ったキャラクター。
そして何より、「見た目が良いだけの主人公」とは無縁の、いわば脇役ポジションに座るその堂々とした存在感。そう、私が物語を書くにあたって脇役キャラに拘るのは、ひとえにE・本田の影響が大きいのです。
プレイ環境にあってもその想いはより強まりました。知ってる人は知ってると思いますが、この本田というキャラ、主人公キャラのリュウ・ケンに致命的に相性が悪いんですよ。
人気の主役キャラに何度もボコボコにされながらも、私は諦めずに打倒リュウ・ケンを目指して鍛えに鍛え込みました・・・幾多の諭吉さんを犠牲にして(真のバカw
その甲斐あって、地元では有名なリュウ・ケンキラーとして知られるまでになりました。主役の人気所を打ち倒す脇役、その姿に大いに陶酔したものです。
ある日、隣県に遠征に行った時、対戦相手に喧嘩を売られたことがありました。どうもこちらが投げハメをした事が気に食わなかったようです、あちらは平気で「対本田モード」というハメパターンを使っていたのに、です。
相撲取りなんだから投げを使うのは当たり前なのに。
無敵の昇竜拳を持つリュウ・ケンなら、投げハメなんてちょっと練習すりゃ簡単に跳ね返せるのに。
そう告げた相手の返事はこれでした。
「主人公だから相手に応じた本田モード使うのは当たり前だ、本田は脇役なんだからハメ使うのは卑怯だ」
私が物語を読むときに拘る「主人公だからと言って何をやっても許される」という作風を激しく嫌悪するのは、この時の経験が大きなウェイトを占めているように思います。
カクヨムにも他のサイトにも、この主人公特権を振りかざして好き勝手な蛮行をし、された側の痛みも考えず、さも当然という作風の作品が数多く見られます。
そして「自分だけが特別」に憧れる若い読者は、こういう作品にいとも簡単になびいてしまいます。現実で出来ない自分中心の世界をどうしても求めてしまうんでしょうね。
そんなわけで、最近はもうランキング入りや書籍化は諦め気味になってます。私にそんな作品が描ける訳もなく、脇役に考慮した自作がそうそう万人受けする訳は無いのですから。
なのでもう飽きるまで、気楽に書いて行こうかと思ってます。