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拙作『機翼戦記』について、ちょいと語らせて頂きます!

 つい先日、『機翼戦記』に立て続けに三つ(!)もレビューコメントを頂いたので、あの作品についてちょっと書いておきたいなと思います。

 あの短編ロボ小説は、私にとっての処女作です。

 書いたのはもう何年も前、私がちょうどガラケー片手に登校していた学生の頃になりますね。とある友人と「ロボもので燃えるシチュエーション」について語らっていたら、ふと書きたくなった作品なのです。

 紙装甲は良いものだ、サブジェネレーターは良いものだ、機動性特化、リミッター解除も良い、燃えるじゃないか……!
 電車待ちの田舎駅ホーム、熱を上げてひたすらロボものについて語らう学生二人は、果たして周りの目にはどう映っていたのでしょうか笑

「拙者はリミッター解除が至上だと思いますぞwwww」
『○○氏も同様でしたかwwwwやはり危険と隣り合わせは燃えるwww』
(だいたいこんな感じだったかも知れません。

 しかし、燃えるシチュエーションが色々と思い浮かんだものの、私にはそれを形にする手段が見当らない。まともな経験も無い。
 なら、携帯のメールに書き込んでしまえばいいじゃないか!と思い付いた訳です。

 チマチマ、カチカチとボタンを連打しては書き込み、削除してはまた書き直し……そもそも小説ってこんな感じで書けば良いものだったっけ?と思いつつも書き上げたのが、『無名のロボ小説』でした。

 割とメールの文字数制限が厳しかったので、何通かに分割。
 そして、あろうことかその友人に『無名のロボ小説』をメールで送り付けた訳です。
 「ロボ小説が出来たからちょっと読んで欲しい!」
 友人は恐らく色々と戸惑ったに違いありませんが、良いと思うよ!みたいな反応を返してくれたと記憶しております(多分

 五通か、はたまた六通か、それくらいに分けて送り付けた『無名のロボ小説』は、それ以降ちょっとした黒歴史になったりならなかったり……。
 ロボへの熱意は本物だったんですが、どうしても自分が作った作品って……こう、恥ずかしかったんですよね。それもかなり。

 それから年月が経ち、また別の形で小説趣味に手を付け、結局は『竟憶のリトロス』を書き始める事になりました。
 かつての自分には描き切れなかったシチュエーション、ドラマ、そういったものをもっと突き詰めて書こう!と思ったのです(今もまだまだ力量不足なんですけどね!)。

 そして、今年二月末になってカクヨムオープン。
 私もこれを機にネット小説を投稿してみようと思い立ち、まず選んだのは他ならぬ『無名のロボ小説』でした。
 勿論、ちょっと試しに登録してみよーくらいの気持ちであった事も確かなんですが、それでも処女作である無名ロボ小説の方を選んだんですよね。

 長らくタイトルすら無かったロボ小説にタイトルを付けたのも、初投稿する少し前の出来事です。
 『機翼戦記 ――――鋼鉄の巨人が翔けるは空、沈むは大地――――』
 そう名付けた処女作は、カクヨムオープン当日に公開しました。

 もし、昔の自分が投稿していたらどうなったんだろう?
 あの時は友人以外に見せられなかった作品でも、今なら読んで貰えるかもしれない!

 そんな思いもあり、文章自体には手直しを加えていません。
 今の基準で直してしまうのも、違う気がしたのです。拘りだとかそんな大層なものではありませんが、原形を残さないで新作だけ公開するのも寂しいなって。
 つまるところ、「昔の自分に評価を贈ってあげたかった」んですよね。

 で、今は作品供養の為にカクヨム漫画コンテストへ出しています。
 3万文字が目安と言われていますが、7000字程度に留まっているのはその為です。そこは申し訳ない。
 しかし、下書きメールフォルダを埋め尽くす分量は、当時の自分にとっては長編のようにも思えていました。

 色々と拙いところも目立つ作品にあれだけの熱量を持ったレビューコメントを投稿して頂き、本当に嬉しい限りです。
 最初のレビューを書いて下さったおおさわともかずさんも含め、皆さん本当にありがとうございました!

 出来る事なら、タイムマシンを使って、過去の自分にこのレビューコメントを見せてやりたいところです。
 ガラケーの小さな画面に向かい合っていた自分も、勝手に自作小説を送り付けられた方の友人も、きっと喜んでくれる事でしょう笑
 という事で、こんな黒歴史化必至な近況ノートですが、ここで締めたいと思います。

 これからも機翼戦記へのレビューお待ちしています!


P.S. ついでに、ロボ&おっさんドラマがより煮詰められている『竟憶のリトロス』もよろしくお願いします。
(長編ですがロボへの拘りは煮詰められていますよ!

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