「次作に向けたネタはありますか」
「ありません(断言)」
実は2作目の執筆時からそんな状態が続いています。元々は実体験やセキュリティインシデント集からネタを集めていましたが、セキュリティインシデントとはその名の通り、情報漏えいやサイバー攻撃系がメインなんですよね。あくまでセキュリティの話。あとはデータセンターが災害で動かなくなる、USBメモリなどを紛失する(SS2のネタ)といった災害や人的な事案。災害ネタは流石に非難を受けるので厳しいですね。
それ以外だとハードウェア関連のもの。実務でも「子どもが牛乳をキーボードにこぼした」から「(スマホ入れ替えして1時間後に)お尻のポケットに入れたまま座って壊した」など多種多様なものがあります。でも、それってヘルプデスクがメーカー(今作はPCとモニタはリース前提なので1作目に出てきた大川リース。携帯はキャリア会社)に問い合わせて終わりなんですよ。たまにイザコザはありますが面白味に欠ける。
(みんな大好き？)IPAが毎年、「情報セキュリティ10大脅威」という資料を公開していますが、攻撃の手口って「ソフトウェアの脆弱性」「ウイルス感染」「パスワード窃取」「設備不備」「誘惑(罠に嵌める)」※の5つなんですよね。それがほぼ無限の理由で官民個人企業問わず全ての業種に当てはめて、ようやくセキュリティインシデントになる。今はおもちゃ会社を中心にネタを捻り出すしかなさそうです。
そもそもヘルプデスクと情シスを題材にした小説を考えた自分が悪いんですけどね。言い訳してたらダメですよね。
SSは松原と作中に出てきた壬生工場の山崎が出る予定です。前回は松原不在でしたので、今度は阿部不在です。
参考サイト
“情報セキュリティ10大脅威”.独立行政法人 情報処理推進機構(IPA).
https://www.ipa.go.jp/security/10threats/index.html※引用元
“情報セキュリティ10大脅威 2024[組織編]”.独立行政法人 情報処理推進機構(IPA).
https://www.ipa.go.jp/security/10threats/m42obm00000044ba-att/setsumei_2024_soshiki.pdf,P6